研究課題/領域番号 |
19K19836
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
小河原 格也 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (90570565)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | リハビリテーション / 運動学習 / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、高齢者の運動学習過程における脳内活動の変化をパフォーマンスと共に縦断的に測定・解析することによって、リハビリテーションにおける根拠に基づいた効果的な訓練方法を検証することである.これまでの運動学習における研究では、運動学習後のパフォーマンスのみの比較検討であり、学習過程における神経生理学的根拠が不足している現状であった.そこで前研究では、運動学習過程を神経生理学的側面で検討をしてきたが、この成果は健常成人を対象としたものであった.そこで本研究では、次のステップとして、本来の対象である高齢者にて検証することである.
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、高齢者の運動学習過程における脳内活動の変化をパフォーマンスと共に縦断的に測定・解析することによって、リハビリテーションにおける根拠に基づいた効果的な訓練方法を検証することである。 これまでの運動学習における研究では、運動学習後のパフォーマンスのみをアウトカムとして比較検討していることが多く、運動学習過程における神経生理学的根拠が不足している現状であった。そこで、本研究の前段階では、脳内活動とパフォーマンスの2つの指標を用いて、運動学習過程における縦断的変化を比較検討した。結果、脳内活動とパフォーマンスは単純に反比例している訳ではなく、課題難易度(課題特性)に応じて、複雑に関係していることがわかった。そのため、効率的な運動学習を促すためには、単にパフォーマンス評価だけでなく、脳内活動もあわせて検討していく必要があることが明らかとなった。 しかし、これは健常成人を対象としたデータであったため、本研究では、本来の対象としている高齢者で同様の結果を示すか検証を行っている。 これまで予備実験を重ねながら実験機器の再設定等を行い、本格的に実験を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、対面での実験が行えない状況が続いた。また5類に移行してからも、感染状況が落ち着かず,対象者である高齢者の協力が得られにくい状況が続き、研究の進捗が遅れている状況である。 現在、感染の状況が落ち着いているため、遅れている実験を計画的に進めていきたい。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で、これまでの実験が大幅に遅れてしまったのが主な原因である。また、運動関連脳電位の測定には、出現時間等を明確に測定するためにバリスティックな動きが必要であるが、被験者が高齢者であることから、中には課題動作が安定せず、脳波がきれいに測定できないなど、新たな課題も見つかり、時間を要している現状もある。
|
今後の研究の推進方策 |
協力者の内諾も得ており、本年度中には予定の実験が終了する見込みである。また脳波測定に関しては、タスク間の休憩を増やし、動作の指示なども必要に応じて増やすなど、被験者に合わせて工夫をすることで、改善が出てきている。
|