研究課題/領域番号 |
19K19849
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
成田 崇矢 桐蔭横浜大学, スポーツ科学部, 教授 (70515577)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 腹直筋離開 / 妊婦 / 産褥婦 / 腹筋運動 / 腰部骨盤帯痛 / 腰痛 / 体幹筋 |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠・産褥期の2人に1人は腰痛有訴者であり、特に産後の重度腰痛は育児や次の出産の負 担となる。一方、非妊娠・産褥期の腰痛には体幹筋機能、特に深部筋の機能不良に由来した 損傷が関連することまでは明らかなものの、褥婦の体幹筋機能と腰痛に関連する因子の特定 には至っていない。課題1では体幹筋における機能・形態・材質特性を把握する最新の非侵襲的生体計測手法を用いて褥婦体幹筋の損傷の程度を3特性の観点から定量化し、その変容と相互関係を検証する。課題2では、損傷した体幹筋における回復過程の縦断的評価を通じて、褥婦腰痛における発症メカニズムの明確化と予防の方策を提案する。
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研究成果の概要 |
45名の産褥婦を対象に妊娠中および産後の腹直筋離開距離(㎝)腹直筋硬度(押圧に対する変化)を超音波にて測定した。妊娠中の安静時の腹直筋離開距離は、32週以降で3.4 ± 1.3 ㎝であり、海外の報告と比べて、少ないということが明らかになった。また、腹直筋離開距離を頭部挙上時、ドローインを行った際で比較し、腹直筋離開に対する有効な運動や腰痛との関係を検討した。妊娠時産後共にどちの運動が有効であるかは、個人差があることが明らかとなった。また、運動により腹直筋離開距離の変化量が多いことが腰痛の強さと関連していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当初、産褥婦の腹直筋離開距離を超音波にて測定したものは無かった。妊婦の腹直筋離開距離を妊娠期別に測定し、妊娠が進むにつれ拡大するものの、諸外国の報告との比較では、かなり狭いことを明らかにした点は、学術的に意義がある。 また、腹筋運動時の腹直筋離開距離の変化の方向は、一定の見解は得ず、また、種類により差を認めず、個人差が大きい事、腹直筋離開距離の変化量が腰痛の強さと関連していることを明らかにした点は、運動療法作成時の一助になると思われ、社会的意義がある。
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