研究課題/領域番号 |
19K19850
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
俵 祐一 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 准教授 (80781971)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 呼気筋トレーニング / 嚥下機能 / 最大舌圧 / 咽頭筋 / 摂食嚥下障害 / 誤嚥性肺炎 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
嚥下障害患者は誤嚥を起こしやすいため肺炎のリスクが高く、肺炎を合併した場合従来の摂食嚥下リハビリテーションによる嚥下機能改善に乏しいことが示されている。そのため、何らかの新しいアプローチが必要である。先行研究では、咳嗽機能向上を目的とした呼気筋の強化が、咳嗽能力のみならず嚥下機能にも良好に影響したと報告されている。しかし、呼気筋トレーニングによる嚥下機能への影響のメカニズムは十分解明されていない。よって、本研究では呼気筋トレーニングによる舌および咽頭部の筋機能が嚥下機能へ与える影響について、簡易舌圧測定器および超音波検査を用いて検討する。
|
研究実績の概要 |
摂食嚥下障害患者は誤嚥を起こしやすいため肺炎のリスクが高く,肺炎を合併した場合,従来の摂食嚥下リハビリテーションによる摂食嚥下機能改善に乏しいことが示されている.そのため,何らかの新しいアプローチが必要である.近年,摂食嚥下障害に対して呼気筋トレーニング(以下EMT)の有効性が示されてきたが,摂食嚥下機能への影響のメカニズムは十分解明されていない.これまで2019年度から2021年度の取り組みにて,若年健常者,高齢健常者を対象としたEMTによる舌および咽頭部の筋機能と摂食嚥下機能との関係性の検討を進め,呼吸筋力や咳嗽機能,最大舌圧や反復唾液嚥下テストなどの嚥下機能,嚥下筋群の筋活動において,EMTの有効性を確認してきた. 2022年度は,摂食嚥下障害患者を対象として,4週間のEMT実施により呼吸筋力や咳嗽機能,嚥下機能,最大舌圧や嚥下筋の筋活動に効果を認めるか検証するため,新型コロナウイルス感染症拡大に伴う行動制限の中,可能な範囲内で研究活動の遂行に努めた.しかし,前年度に引き続き,研究責任者の所属施設および研究協力施設の行動制限指針の関係から,研究に着手することは極めて困難と推察された.2022年度中に本学ならびに研究協力施設の倫理委員会からの承認は得られたため,2023年度に行動制限指針が変更され次第開始する予定である.研究計画書の作成に際し研究分担者(医師)の確認を得ているが,データ収集後の分析・研究論文作成においても助言を得る予定である. また,2022年度は学術集会およびセミナーへの参加にて,前年度までに実施した研究成果の一部を報告した.2023年度も引き続き学会発表および学術雑誌への投稿を検討している.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究実績の概要にも記載したが,前年度と同様に新型コロナウイルス感染症拡大に伴う研究活動の制限のため,当初の研究計画を遂行することが困難であったため,遅れていると判断した.
|
今後の研究の推進方策 |
研究対象者のリクルートや調査実施方法について研究協力機関と協議を進め,行動制限指針が変更されて許可が得られ次第着手する予定である. その際は感染対策を厳重に徹底し,高齢健常者を対象とした時と同様の手法で摂食嚥下障害患者のデータ収集を行い,データがそろい次第解析に取り掛かる.
|