研究課題/領域番号 |
19K19854
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 豊橋創造大学 |
研究代表者 |
横山 真吾 豊橋創造大学, 保健医療学部, 講師 (30706859)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 体外衝撃波 / 骨格筋 / 関節可動域制限 / 廃用性筋萎縮 / 体外衝撃波治療 / 関節拘縮 / リハビリテーション / ストレス応答 / 筋衛星細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
廃用性筋病変は我が国にリハビリテーション医療が導入された時期から問題となっている機能障害であるが,その効果的な対抗策は未だ確立していない.一方,体外衝撃波治療は泌尿器科領域で古くから活用されてき治療法であるが,近年,骨格筋の成長や線維化の抑制にはたらくことが報告され,リハビリテーション分野への応用が注目されている. 本研究の目的は廃用性筋病変の対抗策として体外衝撃波治療が有効であることを明らかにし,体外衝撃波を用いた新規骨格筋治療法を確立するための基礎資料を得ることである.
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研究成果の概要 |
関節可動域制限ならびに筋萎縮に対する体外衝撃波治療(ESWT)の効果を明らかにすることを目的とした。8週齢のC57BL/6J雄性マウスを、右側足関節を最大底屈位で固定する群(I群)、固定後に設けた回復過程でESWTを実施する群(E群)とその擬似操作を行う群(S群)に振り分けた。左側は無処置の対照側とし、実験モデル作製後に両側の足関節背屈可動域およびヒラメ筋重量を測定した。足関節背屈可動域およびヒラメ筋重量は対照側に対しI群で最も低値を示し、次いでS群、E群の順で高値を示した。以上より、ESWTには不動化に伴う関節可動域制限ならびに筋萎縮からの回復を促進するはたらきがあることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって関節可動域制限や廃用性筋萎縮の治療法としてESWTが有効であることが示された。現在までに報告されているESWTに関する研究は疼痛軽減目的に使用するためのものがほとんどであり、関節可動域制限や廃用性筋萎縮の治療法としてESWTが有効であることを基礎的に示した報告は少ない。ESWTは理学療法士が使用することができる物理療法であるため、本研究の成果は広く臨床に波及し、これら障害に苦しむ患者様の治療に貢献できるものと考えられる。
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