研究課題/領域番号 |
19K19855
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 大阪人間科学大学 (2021-2023) 大和大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
藤田 浩之 大阪人間科学大学, 保健医療学部, 准教授 (70549766)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 立位バランス / 足底知覚 / ダイナミックタッチ / 同時収縮 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
足底知覚課題を用いて,高齢者,脳血管患者に対し立位バランスの安定性に対し促進的に作用することが明らかになっている.足底知覚課題の性質として、課題を知覚するということは,外部の情報を探索し,知覚するという視点で解釈することができる。身体を様々に動かし対象に対して情報を探索・入手し,知覚する事をダイナミック・タッチと報告され,対象を知り、適切に運動を出力するうえでダイナミックタッチは重要である。足底知覚課題ではダイナミックタッチが誘発されその有無が立位バランスの安定性に寄与したことが考えられる.本研究はダイナミック・タッチの有無が立位バランスの促進に寄与するのかを明らかにすることを目的とする.
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研究成果の概要 |
本研究は,知覚といった認知機能の向上による立位バランスの促進する要因について検討した.立位バランスの促進は,硬度の弁別を行うことで積極的に足関節を動かしスポンジの硬度に関する情報を探索・入手し,知覚することでダイナミック・タッチとしての運動を行い、運動主体感を向上させた.結果,知覚課題による足底感覚の改善や直接的な筋力の増強といった身体機能の変化は認めないにも関わらず,自分が運動を行ったという意識的な部分の向上に伴い、積極的に足関節の運動を行い、同時収縮を向上させバランスの維持を行ったことによりバランス機能を向上させたことが明らかとなったことが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
足底知覚を用いたバランストレーニングは足底を用いて対象物の硬度を識別し、立位バランスの安定化を図る.様々な年代で立位バランスの改善に対するトレーニングとして有効に作用することが可能である.この足底知覚の向上によるバランス機能を改善させるメカニズムはトレーニングにより直接的な筋力の向上や感覚機能の改善ではなく,対象物の硬度を識別することで能動的に足関節の運動を誘発し,より積極的に運動を遂行することが可能となった.結果,自ら運動を行ったという意識的な部分の向上により,バランス機能を改善させた.また,本介入方法は特別機器やコストを必要としないことから,臨床現場や在宅医療への波及効果は大きい.
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