研究課題/領域番号 |
19K19856
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
植田 耕造 畿央大学, 健康科学部, 客員准教授 (80761048)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | lateropulsion / 自覚的視覚垂直位 / 自覚的姿勢垂直位 / 各下肢の制御比 / 前庭脊髄路 / 脊髄小脳路 / Lateropulsion / 下肢運動失調 |
研究開始時の研究の概要 |
脳幹や小脳という脳の部位が損傷した後に、lateropulsionという立っている時に一側の側方方向に傾く症状を認める場合があります。このlateropulsionに対する有効なリハビリテーションの方法は現在の所ありません。そもそも、何故一側の側方に傾くのかというlateropulsionのメカニズム自体が不明のままです。そこで本研究では、lateropulsionの原因と推測されている各神経経路や機能の損傷の程度を包括的に評価し、lateropulsionの程度との関係性などを調べることによってlateropulsionのメカニズムを調べることを目的としています。
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研究実績の概要 |
脳幹などの脳卒中後にはlateropulsionという不随意的に一側の側方へ傾く側方方向の姿勢制御障害が起こり日常生活に影響を与える。しかしlateropulsionに対する有効なリハビリテーション介入はなく、そもそも『なぜ一側側方へ傾くのか』というlateropulsionのメカニズムが不明のままである。そのため本研究の目的は、lateropulsionの原因と推測される前庭の上行路、脊髄小脳路、前庭脊髄路、自覚的姿勢垂直位の異常を客観的に定量化し、lateropulsionの病態を調べることとした。なお、前庭の上行路は自覚的視覚垂直位で評価し、脊髄小脳路は下肢の運動失調の程度を小脳性運動失調法を用いて評価し、前庭脊髄路は臥位で直流前庭電気刺激後のヒラメ筋のHoffann反射の測定と立位での直流前庭電気刺激後の身体動揺の測定により評価する。 昨年まで、過去に重心動揺検査、自覚的視覚垂直位、自覚的姿勢垂直位を評価していた脳幹や小脳の脳卒中後患者のデータを基に後向きの調査研究の結果を詳細に再度分析した。具体的には、lateropulsionを呈する代表的な脳部位である延髄外側の脳梗塞例に限定して、重心動揺検査の結果と、自覚的視覚垂直位、自覚的姿勢垂直位などの関連を調べた。重心動揺検査は、よく用いられる変数に加え、各下肢の制御比も算出した。この結果をまとめ、高齢者で測定した重心動揺検査、自覚的視覚垂直位など結果と比較を行っているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
高齢者データの測定が遅れた影響もあり、解析が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
後向き研究で行った重心動揺データを高齢者データと比較し、lateropulsion症例の姿勢制御の特徴を抽出していく予定である。
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