研究課題/領域番号 |
19K19869
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 (2022-2023) 長崎大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
平瀬 達哉 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (20592752)
|
研究期間 (年度) |
2020-03-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 高齢者 / 慢性疼痛 / 新規発生 / 身体活動促進 / ランダム化比較試験 / 予防効果 / 予防 / 身体活動 / 介入戦略 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では慢性疼痛を発生していない高齢者に対する身体活動性の促進を図る介入プログラムを開発し,その長期的な効果について検証することを目的とする.研究デザインはランダム化比較対照試験であり,対象者を運動教室(期間:6ヵ月間,頻度:週1回)への参加に加え,身体活動性の促進を図る介入群と,運動教室のみに参加する対照群の2群に割り付ける.評価項目は痛み,日常生活活動能力,運動機能,精神心理機能,身体活動量とし,介入前・介入3ヵ月後・介入6ヵ月後・フォローアップ評価時(介入終了12ヵ月後)に評価を行う.このような評価を通して,慢性疼痛対策に向けた予防重視型介入戦略の長期的な効果を明らかにする.
|
研究成果の概要 |
本研究では,慢性疼痛を発生していない高齢者に対する身体活動促進プログラムの長期的な効果をランダム化比較試験で検証した.対象は65歳以上の運動器疼痛を発生していない地域在住高齢者79名であり,運動教室への参加に加え,身体活動量の向上を図る介入群40名と運動教室のみに参加する対照群39名の2群間で比較した.両群ともに6ヵ月間週1回の運動教室に参加し,介入群に対しては日々の歩数を日記に記録するセルフマネジメントを行う身体活動促進プログラムを提供した.その結果,高齢者に対する身体活動促進プログラムは介入期間中の運動器疼痛の新規発生を予防するが,その予防効果の持続には限界があることが明らかとなった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者における慢性疼痛の予防戦略を開発し,その長期的な効果を明らかにした先行研究は国内外において皆無であり,この点を明らかにした本研究の学術的意義は高いといえる.また,本研究より介入による身体活動量の変化と運動器疼痛の新規発生には密接な関連があることが示唆され,この点は高齢期における慢性疼痛の一次予防対策に寄与する重要な知見と思われる.さらに,本研究で開発した介入プログラムは誰でも簡便に実行可能であることから地域フィールドにおける波及効果も高く,社会的意義も大きいと考えている.
|