研究課題/領域番号 |
19K19870
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 令和健康科学大学 (2022) 大分大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
坪内 優太 令和健康科学大学, リハビリテーション学部, 助教 (90833773)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / 運動療法 / 骨粗鬆症治療薬 / 骨微細構造 / 骨強度 / サルコペニア / ゾレドロネート |
研究開始時の研究の概要 |
筋骨格系老化の代表的な病態に骨粗鬆症とサルコペニアがある.両者は表裏一体の関係にあり,それぞれを単独で防ぐことは困難である.筋と骨の共通項 (筋骨連関) を考慮し,骨粗鬆症とサルコペニアを同時に治療介入を行うことが必要である.現在,骨粗鬆症治療では一般的に薬物療法が選択され、サルコペニア治療では運動療法が推奨される.これらの併用療法による効果を骨および骨格筋の形態的・病理組織学的な観点から明らかにした報告は少ない.本研究では,ラット骨粗鬆症モデルにおいて,骨粗鬆症治療薬と運動療法の治療効果のメカニズムを明らかにし,高齢者骨粗鬆症およびサルコペニアに対する有効な治療法の開発を目指す.
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研究成果の概要 |
骨粗鬆症治療では薬物療法のみでは骨微細構造や骨強度に対する効果は不十分である可能性が示唆された。さらに、薬物療法と運動療法の併用により、骨吸収を抑制しつつ、骨形成を促進させて骨微細構造の改善させる可能性が示唆された。また、骨粗鬆症治療薬と運動療法の併用により骨格筋の増加につながる傾向も確認されたが、現状のデータで説明をするには少し不十分であることから、今後も継続した検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨粗鬆症治療において運動療法を併用することで、骨微細構造および骨強度の改善につながるだけでなく、サルコペニアに対する治療効果が得られる可能性が示された。骨粗鬆症治療の現場では骨粗鬆症治療薬のアドヒアランスは依然として高いとは言えず、運動療法についてはさらに低い状況である。本研究の知見が、骨粗鬆症治療のアドヒアランス向上の一助になる可能性があり、転倒・骨折による要介護率の低下、健康寿命の延伸につながることが期待される。
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