研究課題/領域番号 |
19K19873
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
青山 敏之 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (30516571)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 運動イメージ想起 / 運動観察 / 運動スキル / 経頭蓋磁気刺激 / プラトー / 皮質脊髄路興奮性 / 運動学習 |
研究開始時の研究の概要 |
運動学習が進行すると,それ以上の運動スキル改善が困難な時期に至る。この時期は停滞期(プラトー)と呼ばれ,機能改善を目指すべきリハビリテーション分野における重要な課題の一つである。本研究では,このプラトーを超えて更なる運動スキル改善を促すための手法を見出すために,個々の運動スキルに合わせて難易度調整された運動を観察しながら運動イメージ想起を実施する新しい介入法の効果を検証する。
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研究成果の概要 |
観察する運動スキルを適切に調整した状況下で運動イメージ想起を用いた介入を行うことで,プラトーに達した運動スキルがさらに改善するか,さらにその神経生理学的メカニズムを明らかにすることを目的とした。 結果的に,自身の能力よりやや高い運動スキルの動画を観察しながらイメージトレーニングすることで,パフォーマンスの改善効果が最も高かった。一方,神経生理学的変化の指標である皮質脊髄路興奮性変化には群間の有意差は認められなかった。このことは,本手法を用いた運動スキルの改善に皮質脊髄路興奮性変化が関与しないことを示唆するものである。したがって,抑制性神経回路の興奮性変化を含めた更なる調査が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リハビリテーションやスポーツのトレーニングにおいて,運動スキルの改善が停滞する場面がある。このことは運動スキルのプラトーと呼ばれるが,有効な解決法は確立されていなかった。本研究により,自身の運動スキルよりもやや高いスキルの運動課題を遂行している場面を観察しながら運動イメージ想起を実施することによって,プラトーに近い運動スキルがさらに改善することが示されことは,リハビリテーションやスポーツのトレーニングにおけるプラトーの問題を解決するための有用な手段として役立つ可能性がある。
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