研究課題/領域番号 |
19K19876
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
佐藤 洋一郎 北海道科学大学, 保健医療学部, 准教授 (20433518)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 転倒 / 予防 / 高齢者 / 転倒予防 / 足指 / 協調性 / 体節間協調性 / プログラム / 足趾機能 / 体幹運動 / 協調運動 / 足指機能 / バランス / カップリング / 片脚立位 / 股関節戦略 / バランス能力 / 姿勢調整 / 足趾運動 / 体節間協調 / 骨盤傾斜 / 姿勢制御 / 足圧中心 / 片脚立位保持 |
研究開始時の研究の概要 |
片脚立位を保持する能力は、高齢者の転倒の有無と関連していると報告されている。それゆえ、片脚立位の保持能力を明らかにすることは、転倒予防や介護予防を目的とした運動プログラム立案のために重要である。本研究は、加齢とともに片脚立位保持の能力が低下する要因に、足趾運動と股関節運動との協調関係が高齢者では稚拙であるという仮説を立て、高齢者における足趾運動と股関節運動との協調関係を定量的に評価し、より汎用性のある高齢者の転倒予防プログラムを立案することを目的とする。本研究で立案されたプログラムを高齢者に実施することで、高齢者の転倒予防や介護予防に寄与をして、増大し続けている医療費の削減に大きく期待できる。
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研究成果の概要 |
バランス能力の指標である片脚立位保持中での足趾運動の身体の揺れに対する協調性と足趾と股関節運動との協調関係において、高齢者と若年者に違いがあるかどうかを明らかにすることを目的とした。健常な若年者と高齢者の片脚立位保持中の足趾による床を押す圧力と体幹の運動を記録した。足趾の協調性では、身体の左右方向の揺れに対して母趾の対応が高齢者で若年者よりも低かった。体幹の運動では、若年者は骨盤の傾斜角と肩甲帯の傾斜角が逆位相であったのに対して、高齢者ではそれらの角度変化が同位相であった。つまり、高齢者では体幹の側屈運動が生じず体幹を1つの剛体として制御しているため、片脚立位保持時間が短くなると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の転倒によって介護が必要になり、本人の生活の質(QOL)は著しく低下してしまいます。本研究では、転倒を予防するための運動プログラム立案を目標として、足指の機能と体幹(上半身)機能に注目して、バランス能力の指標の一つである片脚立ちでのそれらの役割について検討しました。結果として、足指は、特に母趾の機能の低下が高齢者でみられました。また、上半身ではバランスを取る時に若年者でみられるような柔軟な動きが高齢者ではみられませんでした。これらのことから、バランスをよくして転倒を未然に防ぐためには、親指を鍛えることと上半身を柔らかく使えるようになることが重要だとわかりました。
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