研究課題/領域番号 |
19K19881
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 人間総合科学大学 |
研究代表者 |
藤野 努 人間総合科学大学, 保健医療学部, 講師 (10827827)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | バランス / 片脚立位 / 運動制御 / 高齢者 / COP / 周波数解析 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者のバランス能力低下は片脚立位によって顕在化しやすく,その保持時間の減少は転倒・骨折リスクの増加と関連する.しかし,いかにして高齢者の保持時間が減少するかは明らかとなっておらず,現状ではバランス能力の改善には直接結びついていない.本研究では,片脚立位一試行内におけるバランスメカニズムの時系列変化と,メカニカルな要素間の関係性を明らかにすることで保持時間減少のメカニカルな機序の解明を図り,高齢者における片脚保持時間減少によって顕在化するバランス能力低下に対しての臨床応用へ繋げることを目的とする.
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は,片脚立位の不安定化メカニズムを明らかにすることであった.本研究の結果は以下の3つである.①COPの前後方向制御が必ずしも前後方向のみの姿勢動揺制御に寄与しているわけでなく,左右方向の姿勢動揺制御にも影響していることを示していると考えられる.②前額面におけるCOP周波数の速波成分が時間経過とともに単調増加することが片脚立位姿勢の維持が困難になることに関連している可能性がある.③片脚立位において不安定な局面では筋シナジーの協調性を高めることで姿勢保持を図る間欠的な制御戦略を示すことが明らかとなった
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
片脚立位はバランス能力の多寡を簡便に評価でき,転倒リスクを顕在化させる有用な手法である.しかし,片脚立位保持時間が臨床的に重要視されているにもかかわらず,その姿勢保持メカニズムは明らかでなかった.本研究の結果はバランス能力の評価やその改善を目指すテーラーメイドなリハビリテーション手法の確立につながると考えられる.
|