研究課題/領域番号 |
19K19904
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
武田 千絵 金沢大学, 保健学系, 助教 (70708487)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 近赤外分光法 / 前頭葉 / 健常者 / 後出しじゃんけん / 後出しボディーじゃんけん / 若年健常者 / じゃんけん / 前頭葉機能 / 中高年者 / 健常者データ / 認知症予防 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで前頭葉賦活が確認されている後出しじゃんけんを元に考案した体を使った後出しじゃんけん(後出しボディーじゃんけん)を認知症予防教室などで実施してきた。先行研究では近赤外分光法(NIRS)にて若年健常者において後出しじゃんけんよりも広範囲で前頭葉の賦活が確認されたが、加齢により前頭葉機能が低下することを考慮すると中高年者では若年者と異なる結果となる可能性がある。中高年者は認知症予防教室などで頭の体操として上記課題を実施する機会も多く、中高年者での前頭葉賦活状況を検討する必要性が高いと思われる。そこでこれらの年代に対し後出しボディーじゃんけんを実施した際の脳活動についてNIRSにて検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では持ち運びが可能なポータブル近赤外分光法(NIRS)測定機器(ポータブルNIRS)を使用して、前頭葉賦活課題である後出しじゃんけんや、それを元に開発した後出しボディーじゃんけん遂行時の脳活動を検討し、後出しボディーじゃんけん遂行時の脳活動を確認し、後出しボディーじゃんけんの負け条件で特にOxy-Hb増加がみられることを確認した。ポータブルのNIRSにおいてマルチチャンネルNIRSの時は困難であった、どこでも簡単に測定できるというメリットを生かして、脳活動について測定・検討が可能であることも確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では後出しじゃんけんを元に考案した後出しボディーじゃんけん遂行時の脳活動についてNIRSを用いて確認ができた。後出しボディーじゃんけんは体を使用してジャンケンの手を出すもので、運動の要素があり、かつ新しい手の形に変換して手を出すという、反応の切り替えも要求されるものである。後出しで負ける条件は、相手に勝つことがステレオタイプとされる反応をあえて抑えて負ける手を出すために葛藤が生じ、それにより前頭葉を賦活すると考えられる。以上の要素を持つと考えられる後出しボディーじゃんけんは、健康維持のための運動プログラムや認知活動の一助となりうると考えられる。
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