研究課題/領域番号 |
19K19905
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
高尾 昌資 浜松医科大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (40774112)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 食道癌 / 周術期身体機能 / リハビリテーション / 術後合併症 / 周術期 / CPR / 予後予測 / 運動耐容能 / 周術期リハビリテーション / 客観的予後予測 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、食道切除術予定の対象者の術前機能から、客観的な予後予測をすることによって、術前の状態に応じた治療戦略を検討することが目的である。術前の機能評価や各種検査結果を基に術後の肺合併症の発症や長期予後と関連する予測式を設定し、標準治療では効果の得られない治療強化対象を選定する。治療強化対象には強化プログラムを適用し、その効果を検証する。2019年度に倫理委員会の承認を得てデータ収集を開始。2020年度末に肺合併症と術後身体機能に対する予測式を設定する。2021年度に術後1年の身体活動と生活の質に対する予測式を設定する。治療強化対象に強化プフログラムを適用開始し、翌年度に効果判定を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、 食道癌に対する食道切除術患者を対象に、術前の各種検査から客観的に予後を予測するCPRを抽出し、根拠に基づいた理学療法を推進するための基 盤を確立することを目的としている。最初の2年間で術後肺合併症の発症、退院時(術後1ヶ月)の身体機能低下に対するCPRを抽出する。後半の2年間で術後1 年の予後や身体活動などに対するCPRの抽出と、CPRによって抽出した対象者に対する強化療法介入の効果を検証する計画である。
当該年度は、データ解析と論文執筆を予定していたが、昨年に続き他業務過多により予定を進めることができなかった。本報告の時点で、同意取得登録症例は142例(うち除外21例)、1年間の追跡終了症例は121例となった。データ欠損など考慮し、100例程度は確保できると予測する。 術後の追跡期間におけるデータ測定では、術後補助化学療法や食事摂取不良、再発による再入院などによる全身状態の悪化により、データ欠損が増加した。 新型コロナウィルスの影響もあり、当初の計画内容を完遂することは難しくなっているが、術後合併症との関連性、退院時(術後1ヶ月)の身体機能を含めた術後の身体機能回復の推移について、術前から術後1年までのフォローアップデータを基に報告を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
開始当初より、症例の蓄積に遅延が生じたこと。また新型コロナウィルスによる影響による業務過多や症例蓄積の遅延により計画の全体が遅延した。さらに、他業務過多に伴い、当初のエフォートを割けなくなったことが影響した。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画では、最初の2年間で術後肺合併症の発症、退院時(術後1ヶ月)の身体機能低下に対するCPRを抽出し、後半の2年間で術後1 年の予後や身体活動などに対するCPRの抽出と、CPRによって抽出した対象者に対する強化療法介入の効果を検証する計画であったが、研究の遅延により後半の検証は困難となっている。そのため、当初の計画の前半部分である術前身体機能と合併症との関連性について、退院時(術後1ヶ月)の身体機能を含めた術後身体機能の回復経過について報告することを検討する。
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