研究課題/領域番号 |
19K19910
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
川田 将之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (30783477)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 老年症候群 / 歩行パラメータ / ウェアラブルセンサー / 転倒 / 歩行 / 地域在住高齢者 / 認知機能 / 加齢 / 歩行分析 / 慣性センサー |
研究開始時の研究の概要 |
老年症候群は,発症の徴候を早期発見が重要であり,その指標を明らかにする必要性が報告されている。歩行パラメータは,老年症候群の各症状との関連が報告されているが,すでに発症した高齢者を対象としている研究が多く,発症前の歩行パラメータを用いた老年症候群との縦断的分析は行われていない。本研究は,地域在住高齢者を対象に,老年症候群の評価,ウェアラブルセンサーを用いた歩行パラメータ計測を行い,縦断的分析を行うことで,老年症候群の症状発生前の歩行特性を明らかにし,歩行計測による老年症候群の予測因子を明らかにすることを目的として行う。
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研究成果の概要 |
地域在住高齢者を対象とし,ウェアラブルセンサーから得られた歩行パラメータを使用して老年症候群の予測因子の検討することを目的として行った。 老年症候群のうち,転倒に着目し,3年後の転倒を予測する歩行パラメータの検討を行った。その結果,3年後の転倒を予測するパラメータとして,最大速度で歩行した際の右下腿センサーの加速度(鉛直方向)の定常性および下腿センサーの加速度(鉛直方向)の対称性が予測因子として考えられ,特に右下腿センサーの加速度(鉛直方向)の定常性が転倒に関連することが明らかとなった。今後は,これらのパラメータを改善する介入を考案することでよりよい転倒予防につなげることができると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から,地域在住高齢者において,最大速度での歩行中の下腿の定常性および対称性が3年後の転倒に関連する可能性があることが示唆された。今回の結果から,今後は早期の転倒リスク判定に使用するためのカットオフの検討や,歩行パラメータ改善を目的として介入の開発を行うことで,予防医学の発展に寄与できるものと考えられる。 また,本研究結果を基に,より効果的な転倒予防を可能とすることで,介護予防や医療費削減等といった社会的側面においても貢献できるものと考えられる。
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