研究課題/領域番号 |
19K19913
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
中島 和希 横浜市立大学, 医学研究科, 特任講師 (10737323)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | AMPA受容体 / 運動機能回復 / PET / 慢性期リハビリテーション / リハビリテーション / 機能回復 / 内包出血 / 代償回路 |
研究開始時の研究の概要 |
脳損傷後のリハビリテーション(リハビリ)が効果的な時期(臨界期)が存在すると考えられている。しかし、リハビリの臨界期を過ぎた損傷後後期においても一定のリハビリの効果は認められる。では、機能回復の幅が大きいとされる損傷後初期と損傷後後期リハビリによる機能回復メカニズムは同一であろうか。本研究では、損傷後後期リハビリの機能回復メカニズムを明らかにし、損傷後初期リハビリと共通または非共通の機能回復メカニズムを回復時期縦断的に解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、慢性期内包出血モデルの作製に成功し、慢性期リハビリテーション(リハビリ)後の運動機能回復能を検討した。慢性期リハビリ後の運動機能回復能には一定のばらつきが認められた。さらに、AMPA受容体を標識するPositron emission tomography (PET) probeの[11C]K-2を用いて、脳内AMPA受容体密度の変化を検討したところ、損傷側の運動野にAMPA受容体密度の高集積を認めた。また、運動機能回復能とAMPA受容体密度との間に相関関係も認められた。これらの結果は慢性期リハビリにおいてもAMPA受容体が重要な役割を果たしていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来効果が減弱すると言われている慢性期リハビリテーション(リハビリ)によって、運動機能回復が認められた場合、シナプスで機能的に活躍するAMPA受容体の密度が増加していた。この事実は、慢性期リハビリにおいてもAMPA受容体密度変化が重要な役割を果たしていると考えられる。今後、脳卒中慢性期への新規治療介入や新規治療法の開発の可能性を示唆するものと考えられる。
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