研究課題/領域番号 |
19K19915
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
後藤 桂 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (10469554)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | クレアチン・サイクル / CKB / mtCK / がん性悪液質 / がん性サルコペニア / ミトコンドリアCK / ホスホクレアチン / リン酸化経路 / クレアチンキナーゼ / 抗腫瘍効果 / 悪液質 / 肉腫 / クレアチン / リン酸化クレアチン / クレアチン・キナーゼ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「エネルギー代謝に重要な役割を果たすクレアチン・サイクルが、担がん体ではがん細胞におけるクレアチン・サイクルの亢進の影響を受けて骨格筋においては障害されており悪液質を惹起している」との仮説を証明し、クレアチン・サイクルを標的化することにより悪液質・がん性サルコペニアの予防・治療に結びつける。
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研究成果の概要 |
クレアチン・サイクルはミトコンドリア内のmtCKと細胞質内のCKBにより、ミトコンドリアで産生されたATPをリン酸化クレアチンの形で細胞質に移送する経路で、第3のエネルギー代謝経路として位置づけられている。大腸癌細胞でCKをDNFBで阻害すると、腫瘍増殖や幹細胞性が低下し、さらにリン酸化シグナル経路が抑制された。骨格筋細胞においては、mtCKやCKBは骨格筋分化シグナルを活性化するp38のリン酸化に関与しており、CKBの発現誘導は悪液質による骨格筋成熟障害を回復させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、クレアチン・サイクルが骨格筋分化と成熟に重要な役割を果たしていることが明らかになった。癌においてはクレアチン・サイクルの抑制は癌を抑制するが、骨格筋においても筋成熟度の低下を招く。しかし、クレアチン・サイクルの活性化は悪液質による骨格筋障害を改善する。これらの結果から、クレアチン・サイクルの骨格筋選択的な活性化により、がん性サルコペニアの改善をもたらすことが可能であり、重要な分子標的と考えられた。
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