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運動時の脳活動を増大させる空間的な注意条件の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K19918
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

文室 知之  国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 助教 (30727079)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード脳波 / 運動 / 空間注意 / 事象関連脱同期 / リハビリテーション / ブレイン・マシン・インターフェイス / 事象関連同期/脱同期
研究開始時の研究の概要

周囲の物体の位置や動きを認識しながら運動を行う場面では、脳の運動野のみならず頭頂葉の関連が示唆されているが、未だ不明な点が多く残されている。
本研究では、手を動かすときに注意対象が動く方向やその位置によって脳波上でどのような変化が起こるか観察する。
運動中の脳活動領域を増大あるいは減少させる空間注意条件を探索し、運動機能のリハビリテーションや、ブレイン・マシン・インターフェースへの応用を検討する。

研究成果の概要

健常者計21名を対象に空間注意と運動を組み合わせた課題の実施中に脳波計測を行った。提示課題として周辺視野内を一定のスピードで時計回り/反時計回りに移動する視覚指標を用いた。計測した脳波は短時間フーリエ変換で時間周波数解析を行った。その結果、運動開始時点の指標の位置や移動方向によってα~β波帯域の事象関連脱同期(ERD)の出現強度や分布に影響がみられ、(1)運動時の指標位置の左右半視野と同側半球でα~β-ERDは増大した。また、(2)視覚指標が上方向に移動中に運動した場合にα-ERDは後頭半球で増大し、下方向へ移動中の運動では抑制された。これらは左右どちらの手で運動した場合も同様の結果を示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

空間的な注意条件(注意対象となる視覚指標の位置や移動方向)により、運動開始時点に活性化する脳領域がどのように変化するかについてその一端を明らかにした。本研究の成果は、運動機能に障がいをもつ患者のリハビリテーションや、脳の電気的な活動から運動企図を読み取るブレイン・マシン・インターフェイスの分野で今後の展開が期待される。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 運動準備段階の脳活動を変容させる空間注意条件の検討2020

    • 著者名/発表者名
      文室知之、松橋眞生、池田昭夫、赤松直樹
    • 学会等名
      第50回日本臨床神経生理学会学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 空間注意と運動準備段階で発生する脳電位変化の関係:頭蓋内電極を用いた検討2019

    • 著者名/発表者名
      文室知之、松橋眞生、下竹昭寛 、宇佐美清英、松本理器、池田昭夫、赤松直樹
    • 学会等名
      第49回日本臨床神経生理学会学術集会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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