研究課題/領域番号 |
19K19921
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
大久保 敦子 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 准教授 (60550051)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / 加齢 / 歩行 / 運動介入 / PTH / 低回転型 / テリパラチド酢酸塩 / リハビリテーション / 骨粗鬆症治療薬 / テリパラチド / 低速度走行 / 骨形成 / 運動 / 加齢性 / 低頻度投与 |
研究開始時の研究の概要 |
骨粗鬆症治療のための薬剤選択は厳密に行われるようになってきたが、骨粗鬆症患者に具体的な運動処方がなされ、継続効果を示した報告は少ない。本研究では、老人性骨粗鬆症のマウスに対して骨形成促進作用を持つPTHを低頻度投与しつつ、低強度の持続運動を行わせることで、骨構造や骨質にどのような影響があるかについてマイクロCT等を用いて解析する。
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研究成果の概要 |
加齢性骨粗鬆症モデルとして老齢の雄性B6マウスを使用し、骨形成促進剤PTHの低頻度投与と低速度走行を行わせ、継続的な運動併用が骨形成に与える影響を検討した。薬剤投与に運動を併用した場合、老齢マウスの大腿骨遠位部の海綿骨比率が有意に増加した。 また、薬剤投与期間の終了後に3週間の歩行運動を継続させた影響を検討した。歩行の継続を行うことで骨量や骨梁幅が有意に増加し、骨リモデリングが活性化している可能性が考えられた。本研究より、老齢動物へのPTH製剤投与に伴う継続的な運動介入は低強度であっても海綿骨量増加と海綿骨構造の改善に有益との結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨粗鬆症の進行を防ぐためには運動負荷が有効だが、重症骨粗鬆症の高齢患者に高強度の荷重運動は困難であり、かえって骨折を引き起こすリスクさえある。本研究は、骨形成促進剤投与を受ける高齢の骨粗鬆症例に対して適切かつ効果的な運動強度を検討した。PTH製剤の低頻度投与を行う期間中、並行して快適速度での歩行運動を継続することは、薬剤による骨形成効果をより高める可能性が示された。また、投与期間が終了した後も歩行運動を継続することで、高齢であっても増加した海綿骨量を維持し、骨のリモデリングを活性化させることが可能であると示唆されたことは意義深いと考える。
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