研究課題/領域番号 |
19K19923
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
大城 直美 杏林大学, 保健学部, 助教 (20646939)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 外肛門括約筋 / 排便機能 / 糖尿病 / 腹壁筋 / 排便機能障害 |
研究開始時の研究の概要 |
排泄は生きていく上で欠かせない行為であり、特に排便機能の障害は年々増加している糖尿病でも起こるため、この障害に対するリハビリテーションの需要は高い。これまで排便動作に重要な腹壁筋において、糖尿病によって中枢神経と筋の形態変化が起こることを私たちは明らかにし、排便動作の主要な筋である外肛門括約筋についても調べた。これら形態変化の要因を明らかにするためにはさらに免疫組織学的手法や電気生理学的手法による実験が必須である。 よって本研究では、排便機能に重要な腹壁筋と外肛門括約筋を新たな視点から解析することによって病態変化の機序を明らかにし、排便機能障害のリハビリテーションの発展を目指す。
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研究成果の概要 |
糖尿病ラットと健常ラットの外肛門括約筋の運動ニューロンについて調べた結果、ニューロンの数と大きさに有意差がなかった。このことから、排便機能に直接関わる随意筋である外肛門括約筋の中枢神経は、糖尿病による高血糖の影響が見られないという結果となった。 下肢の運動ニューロンについて調べた先行研究では、長期間の高血糖状態では、運動ニューロンの縮小がみられ、下肢への影響について言及されている。今回の研究では、先行研究の下肢とは異なる結果となり、外肛門括約筋の運動ニューロンは高血糖の影響を受けにくい可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病はもはや国民病といっても過言でなく、糖尿病患者は様々な合併症がある。その中で本研究では、特に羞恥心を伴う便失禁に着目し、排便機能について調べることとした。便失禁の原因については未だ不明な点が多く、排便機能に重要である随意筋の外肛門括約筋を調べることは学術的意義となる。また、便失禁に対するリハビリテーションは確立されていないため、本研究による成果が新たなリハビリテーションの開発に一助となることで、社会的意義に繋がると考えた。
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