研究課題/領域番号 |
19K19924
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
高倉 朋和 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30363831)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 経頭蓋磁気刺激 / 認知リハビリテーション / 皮質内抑制機能 / 反復経頭蓋磁気刺激 / 認知機能 / 認知症進行予防 / 軽度認知障害 / ニューロモデュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会において、認知症進行予防は喫緊の課題となっています。本研究では反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)とコンピュータを用いた認知訓練課題による認知リハビリテーション(CACR)による認知機能改善効果を検証してゆきます。 また治療前後における大脳皮質内抑制機能の変化について、非侵襲的な方法で評価を行う予定です。こうした評価がより身近に実用的になれば、認知症治療段階における脳の機能的な変化を定量的に評価することが可能になるため、治療効果を計るためのバイオマーカーとしての活用も期待されます。 本研究の結果によって、認知症に対する新たな非薬物治療開発につながることが期待されます。
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研究実績の概要 |
本研究では、反復経頭蓋磁気刺激(repetitive transcranial magnetic stimulation, rTMS)とコンピュータを用いた集中的認知リハビリテーション(computer assisted cognitive rehabilitation, CACR)による認知症進行予防効果の検証を目的としており、またニューロモデュレーションを併用して行う集中的認知訓練による脳内可塑的変化の検証を進める予定である。また、本研究では大脳皮質内コリン系神経伝達系における皮質内抑制機能変化について、short latency afferent inhibition(SAI) を用いたin vivo定量評価により、認知機能と神経生理学的変化との関連を明らかにすべく研究を進め、2019-2020年度にかけ神経生理学的検査、CACR訓練実施に向けた研究基盤整備・測定条件の確認などの環境整備を進めた。 2020年度-2021年度では、認知症原因疾患である正常圧水頭症(iNPH)患者のタップテスト前後のSAI変化に関する検査を実施している。 2022年度より特定臨床研究として、軽度認知障害(MCI)に対する反復経頭蓋磁気刺激併用短期集中高次認知機能トレーニング効果に関する探索的試験-単盲検無作為化比較試験-(略称 iStimCogTrain研究)を開始している。しかしながら、2022年7月からのCOVID-19第7波、2022年10月からの第8波の全国的な感染拡大の影響により、当該医療機関においても臨床研究活動実施に制約を生じ、研究進捗に大きく遅れを生じてしまった。2023年3月末時点でCOVID-19流行は収束方向に向かってきており、2023年度以降本研究を引き続き継続しrTMS併用によるCACRの認知機能改善効果を検証してゆく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
特定臨床研究として研究実施準備を進め2022年度より本研究を開始している。2022年7月から始まったCOVID-19第7波、2022年10月からのCOVID-19第8波による全国的感染拡大に伴い、当該医療機関においても、臨床研究活動実施に制約を生じ、研究進捗に大きく遅れを生じてしまった。2023年3月末時点でCOVID-19流行は収束方向に向かってきており、2023年度以降本研究を引き続き継続し本治療の効果を検証してゆく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度より特定臨床研究として、軽度認知障害(MCI)に対する反復経頭蓋磁気刺激併用短期集中高次認知機能トレーニング効果に関する探索的試験-単盲検無作為化比較試験-(略称 iStimCogTrain研究)を開始しており、2023年度においても引き続き本研究を推進してゆく予定である。
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