研究課題/領域番号 |
19K19929
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 星城大学 |
研究代表者 |
山内 高雲 星城大学, リハビリテーション学部, 研究員 (30610414)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 変形性膝関節症 / 膝内反モーメント / 内側広筋 / O脚 / 肥満 / 小児発達 / 発達 / 若年女性 / 幼児 / 内反モーメント / 歩行 / 大腿四頭筋 / 下肢アライメント / 発育過程 |
研究開始時の研究の概要 |
変形性膝関節症は、いわゆる軟骨がすり減り膝の痛みが生じる病気です。肥満が主な原因とされてきましたが、近年では、肥満以外に、O脚や内側広筋という筋肉の低下も原因と考えられています。 本研究では、若年者や幼児の発達段階に着目し、O脚と内側広筋の関係性を明らかにし、装具によるO脚の矯正が先か、内側広筋を発達させるような運動療法が先か、また、ぞれぞれの治療を行うべきなのか治療法の開発につながる研究です。
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研究成果の概要 |
健常若年者において、O脚の人は、X脚の人と比較して、歩行中の膝内反モーメントが大きく、膝関節の内側にかかる負荷が大きい。しかし、O脚の人でも、内側広筋の筋量が発達している人は、膝内反モーメントが小さい。このことから、内側広筋を発達させることが、O脚が原因で発症や進行する原発性内側型変形性膝関節症を予防できる可能性が示唆された。 1歳時までの運動発達状況は、その後の幼児期のO脚アライメントに影響は及ぼさないが、2歳児および3歳児で皮下脂肪が厚い幼児は、O脚であり、さらに内側広筋の筋量が少ないことが分かった。よって、1歳から3歳までの肥満は、O脚や内側広筋の発達に影響を及ぼすことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
O脚は、膝関節の内側にかかる負担が大きくなり、内側型変形性膝関節症になりやすいことがいわれている。本研究では、内側広筋の筋量が大きいと、膝関節の内側にかかる負担を軽減できる可能性があり、内側広筋を発達させる運動療法の開発に期待したい。また、O脚は3歳児までに自然矯正されることが分かっていたが、なぜ個人差があるのか不明であった。本研究から、歩行を開始してから、3歳児までの栄養過多や運動不足などが、O脚の自然矯正を不十分にしていることが分かった。同時に、肥満は、内側広筋の発達にも悪影響を及ぼすことから、この時期の適切な栄養管理や運動指導が重要になってくると考えられる。
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