研究課題/領域番号 |
19K19932
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
外山 貴之 久留米大学, 医学部, 助教 (70569425)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 閉塞性睡眠時無呼吸 / 機能的MRI / 疑似的いびき音 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
久留米大学病院睡眠外来を受診し、かつ顔面骨格に異常なく、OSAに影響を及ぼす他疾患・薬物等投与が無く、PSG検査を施行した方あるいは受ける方を被験者として登録し、咽頭部dynamicMRI撮影を用いて“咽頭壁の緩み“の定量化と無呼吸・低呼吸指数(AHI)との相関およびAHIに対する舌骨筋群への周期的電気刺激療法によるリハビリテーションの効果を検証する。
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研究成果の概要 |
“咽頭壁の緩み”を証明するために覚醒時“疑似的いびき音”発声時の咽頭部のダイナミックMRI検査を実施した。非肥満かつ他の危険因子を有さないOSAの被験者8名のうち、6名が咽頭部ダイナミックMRI検査に同意した。“疑似的いびき音”発声時の内視鏡検査で得られた分類の左右型、前後型および全周型は、それぞれ0名、2名および4名であった。ダイナミックMRIではOSA患者は健常人と比較して、咽頭腔の虚脱率は大きく、前後型より全周型の方が咽頭腔の虚脱率は大きかった。ただし虚脱率と無呼吸・低呼吸指数との間には相関は無かった(相関係数=0.38、P値=0.13)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題を通じて、後ろ向きおよび前向き試験において、睡眠障害の約10%に睡眠時無呼吸の危険因子が不明なOSA患者が存在することがわかった。またダイナミックMRIを用いた検討で、その原因として、咽頭腔の虚脱、いわゆる“咽頭壁の緩み”が原因であろうと推察された。おそらく女性は閉経との関係が予想される。本研究結果はOSAの新たな治療開発に貢献すると考えられる。
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