研究課題/領域番号 |
19K19938
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
佐藤 健二 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 理学療法士 (90790494)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 姿勢バランス練習 / ロボット / 姿勢バランス / 転倒 / バランス練習ロボット / フレイル / ロコモティブシンドローム / ランダム化比較試験 / 転倒予防 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、倒立振子制御ロボット技術と難易度の自動判定技術を搭載したバランス練習ロボットがフレイル(虚弱)高齢者の転倒予防に与える効果を検証する。具体的には、フレイル高齢者100名を3つの介入群(バランス練習ロボット群、運動指導群、個別リハビリ群)に割り付け、2ヶ月間の介入を実施する。介入後1年間追跡し、6ヶ月後・1年後の運動機能、フレイル状態、転倒数等を2群間で比較する。それにより、バランス練習ロボットが運動指導よりも効果が高く、個別リハビリと非劣等の関係であるかどうかを検証する。
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研究成果の概要 |
本研究はバランス練習ロボット(Balance exercise assist robot: BEAR)を用いた8週間の姿勢バランス練習の効果をランダム化比較試験により検証した。対象者はロコモ・フレイル外来からリハビリ科に紹介された65歳以上で歩行が自立している者とし、ブロックランダム法により運動指導群とBEAR練習群、外来リハビリ群の3群に均等に割り付けられた。90名中84名が8週間のプログラムを完遂した。Covid-19蔓延の影響により解析対象者が想定より少なかったが、BEAR練習により姿勢バランス能力、とりわけ姿勢制御能力と、転倒に対する自己効力感が改善することが検証できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で使用したバランス練習ロボットは、練習の課題難易度をロボットとゲームのパラメータを変更することで任意に調整できるため、本研究のプログラムでは課題難易度の設定は搭乗者のスキルに応じて自動的に調整された。そのプログラムでトレーニングすることで姿勢制御能力と転倒に対する自己効力感が改善することを明らかにした。この結果は、ロコモ・フレイルの方を対象とした場合には、専門職を必要とせずに提供できる運動プログラムになる可能性を示した。
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