研究課題/領域番号 |
19K19944
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
雨宮 怜 筑波大学, 体育系, 助教 (90814749)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | マインドフルネス / 瞑想 / メンタルトレーニング / メンタルヘルス / パフォーマンス / チームワーク / グループ / 集団効力感 / チーム / 心理的パフォーマンス / アスリート / カウンセリング / スポーツ / 感情調整 / 実力発揮 / 競技能力 / 集団 / バーンアウト / 心理療法 |
研究開始時の研究の概要 |
アスリートを対象とした心理プログラムには、心理的健康やパフォーマンス、またチームワークの促進といった、多様な効果が同時に求められる。しかしながら従来型の心理プログラムでは、1つの効果をアスリートやチームに提供することを目的としており、競技活動の中で彼らが直面する様々な問題を解決するには、多くの時間を要した。本研究は、このような課題を解決するべく、個人とチームで実践可能であり、心理的健康とパフォーマンス、チームワークの促進という多様な効果を同時に導くことが期待される、アスリートを対象としたマインドフルネス・プログラムの効果を明らかにする。
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研究成果の概要 |
アスリートに対する心理サポートを行う中で、彼らが持つ多様なニーズに応えるためには、複数の効果を同時に導く支援法の提供が求められる。本研究では、チームへのマインドフルネス・プログラムの実践が、アスリートのメンタルヘルスとパフォーマンス、チームワークに及ぼす影響について検討を行った。本研究の結果、マインドフルネス・プログラムの実践を通してマインドフルネス・スキルが高まったアスリートにおいては、心理的パフォーマンスや集団効力感、感情制御能力の促進に繋がることが確認された。また一方では、プログラム実施時に高い抑うつ不安症状を有する者においては、期待されるプログラムの効果を得られない可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、一定期間のマインドフルネス・プログラムの実践が、アスリートのメンタルヘルスやパフォーマンス、チームワークの向上に寄与すること、そして、効果を導くメカニズムとして、アスリートのマインドフルネス・スキルの獲得が影響していることを明らかにした。これが、本研究成果の学術的意義である。さらに本研究の成果は、アスリートだけではなく、他者との競争や優れた成果が求められる企業や学生といった日本社会の人々や組織に対して、所属する集団・チームの中でマインドフルネス・プログラムを活用することが、構成員の健康や実力発揮、集団内連携の促進といった多様な効果を導く事に繋がることを示唆するものである。
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