研究課題/領域番号 |
19K19950
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 鹿屋体育大学 (2020-2021) 慶應義塾大学 (2019) |
研究代表者 |
成田 健造 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 助教 (70836999)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 水泳 / クロール泳 / バタ足 / 流体力学 / コーチング / 抵抗力 / 推進力 / 効率 |
研究開始時の研究の概要 |
水泳のクロール泳におけるバタ足は水泳の基本的な技術であり、その役割を明らかにして体系化できれば、バタ足の適切な利用方法について指導現場に提供でき、初心者指導から日本を代表して世界と戦うエリート選手への指導方法の改善に大いに貢献できるだろう。本研究は、多角的な視点(流体力学や運動効率など)による調査を通して、クロール泳におけるバタ足の役割を体系化することを目的とする。具体的な研究計画として、クロール泳でのバタ足の有無や利用方法の違いによる、泳者に働く抵抗力や運動効率、泳者の上肢動作や手部で発揮された推進力への影響について明らかにし、それらを集約して「バタ足の役割の体系化」を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、多角的な視点(流体力学や運動効率など)による調査を通して、クロール泳におけるキック動作(バタ足)の役割を体系化することであった。成果として、クロール泳でバタ足を用いて泳ぐと、同じ速さでバタ足を用いずに泳ぐ時よりも抵抗力が大きくなる一方で、手部で発揮された推進力は小さくなることが明らかとされた。これは、バタ足を利用することで抵抗力が増加する一方、推進力の発揮にも貢献していることを証明する結果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水泳で最も速く泳ぐことができる泳法はクロール泳であり、そのキック動作としてバタ足が利用されている。しかし、研究者やコーチ、選手もなぜバタ足を用いる必要があるのか、その理由を明確に答えることのできない現状がある。その背景には、学術的な調査、知識の不足が根底にあり、経験則に頼らざるを得ないという現状が存在する。そのような中、本研究では推進力と抵抗力の観点からバタ足の役割について科学的に調査した。本研究で得られた結果は今後の水泳に関するコーチングや初心者指導に活用できると期待される。
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