研究課題/領域番号 |
19K19956
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 (2021-2023) 早稲田大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
平尾 貴大 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 脳機能イメージング研究部, 研究員 (70824572)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | あがり / 脳波 / 歩容 / ニューロフィードバック / EEG / CG映像 / バイオフィードバック / 反復把握法 / スポーツパフォーマンス / 二者間の運動同調 / 右半球賦活 / fMRI |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,脳活動の偏側性(右半球優勢)に着目し,アスリートを対象とした効果の高いあがり防止法の確立を目指す.左手でボールを把握すること(以下,反復把握法と呼ぶ)が,アスリートのあがり対策として有効視されている.本研究では,反復把握法がなぜあがり防止に有効であるのか脳機能の観点から解明した上で,反復把握法とニューロフィードバック訓練(右半球活動の増強)の相乗効果を検証する.相乗効果の検証については,大学生アスリートおよびトップレベルアスリートを対象とすることで,本研究で確立するあがり防止法が競技レベルによらず効果的なものであるか確かめる.
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研究成果の概要 |
片側手での運動と脳波ニューロフィードバック(neurofeedback: NF)訓練のあがり防止効果について、それらを組み合わせた際の効果も含め,ゴルフパッティングを課題として検証した。パッティング結果は天井に設置したカメラで記録し,ターゲットからの逸脱距離などでパフォーマンスを評価した。パッティングパフォーマンス結果から、脳活動の左右誘発によるあがり防止効果の大きさは個ごとに異なることが示唆された。 スマートシューズを利用し日常での歩容を3か月の間計測し,歩容とポジティブ感情の関係性を検証した結果,歩容の左右非対称性がポジティブ感情と関係することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
あがり防止に苦しむアスリートは多い。あがり防止効果の享受には,個人差が大きく,あがり防止効果に関する研究では,テイラーメイド型のような個人毎に最適化されたものが好ましい可能性がある。今後はどのような個人差があがり防止効果享受に関係があるのか検証することが求められる。 ポジティブ感情の一部が,日常生活での歩行時における運動の左右差と関係することが示唆された。因果関係はまだ不明であるが,日常生活の運動の一部が不安などのネガティブ感情の低減と関係しているのかもしれない。
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