研究課題/領域番号 |
19K19957
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2022) 早稲田大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
欠畑 岳 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員 (80824606)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | スプリント走 / 大腿筋 / 筋活動 / 神経制御 / 100m走 / 大腿直筋 / 大腿二頭筋 / 協調性 / 大腿筋活動 / 主観的努力度 / 筋制御 / 減速 / スプリント / トレーニング / 筋シナジー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、スプリントを「いかに力発揮を最大化させるか(力み)」という捉え方でなく、複数筋を素早く収縮・弛緩(リラックス)させる周期運動という観点から捉える。特にトップスプリンターに共通する両脚を素早く挟み込むような走動作(コーチング現場では“シザース動作”と表現)は、1) 筋の適切な収縮・弛緩のタイミング、2) 左右両脚あるいは両腕も含む四肢の協調性が重要であると考えられる。これらの制御能力を筋電図(EMG)および動作解析、そして「筋シナジー」をもとに解明する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、短距離走(スプリント走)のコーチング現場に科学的な根拠を提示するため、トップスプリンターの走動作を制御する神経制御の特徴を解明することである。 そこで本研究は、スプリンターを対象に、①全力疾走、②異なる走速度、③100m走における大腿筋活動(大腿直筋と大腿二頭筋)の制御の特徴について検討した。 その結果、股関節屈曲筋である大腿直筋の活動タイミング、主働筋-拮抗筋間の切り替えの能力(Switch)、両脚の主働筋の協調性(Scissors)という大腿筋の制御の能力が、スプリント走のパフォーマンスを規定する要因であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、スプリント走における大腿筋の活動に着目し、その活動のタイミングとパフォーマンスの関係について検討した。これまで、大腿筋(股関節)がスプリント走で重要なパワー発揮源として機能することは知られているが、本研究の結果は、適切なタイミングで必要な筋を活動させたり、反対に休ませたりするという視点が高いスプリント走のパフォーマンスを獲得するために重要であることをコーチング・教育現場に示すものである。
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