研究課題/領域番号 |
19K19965
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
松竹 貴大 関西大学, 人間健康学部, 特任体育講師 (90737074)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | サッカー / 情報処理 / 非意識的反応 / 非意識反応 |
研究開始時の研究の概要 |
サッカーのように,短い時間スケールでプレーを選択する競技では,相手や味方の変化に応じた的確な状況判断が求められる.そのため,熟練したサッカー選手は自覚的な意識や認識を伴う反応だけではなく,非意識的な反応も行っている.そこで本研究では,サッカー選手の状況判断に着目して,以下2点に関する検討を行う.(1)熟達したサッカー選手の感覚信号に対する迅速な行動(運動・反応)は,意識として脳が評価するよりも前に起こり得る反応であるのか.(2) 競技レベルや熟練度の違いは,行動と脳の情報処理過程にも影響を及ぼすのか. 以上、2点の検討により熟練したサッカー選手の状況判断場面における情報処理の特性を明らかにする.
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研究成果の概要 |
熟練したサッカー選手は情報を処理に関する機能にも特性があることがわかってきた.本研究では①運動強度の違いは情報処理の早さと正確性にどのような影響を及ぼすのか.②競技レベルや熟練度は情報を認知・記憶・保持する機能と実行機能にどのような影響を及ぼすのか検討することを目的とした.その結果,運動を行うことで反応時間が短縮するが強度の違いにおける影響は認められなかった.また,競技レベルが高い選手はプレー場面の認知が正確であるのと同時に時系列的に連続しておきるプレー場面を正確に記憶して再生できることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果の学術的意義は次の2点である。①運動を行うことで反応時間が短縮するという結果は,感覚信号に対する迅速な行動(運動・反応)と運動強度に関する基礎的な知見となった.②熟練したサッカー選手はプレー場面の記憶再生を行う情報処理機能が優れていることを示した.これらの結果はアスリートの情報処理に関する知見のひとつとして,体育・スポーツの運動実践場面に応用できる可能性が考えられる
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