研究課題/領域番号 |
19K19969
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 呉工業高等専門学校 |
研究代表者 |
丸山 啓史 呉工業高等専門学校, 人文社会系分野, 准教授 (70708651)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | サッカー / ゴールキーパー / コーチング / 育成年代 / テキストマイニング / 総移動距離 / 面接調査 / 一貫指導 / コーチング能力 / 形成過程 / 指示能力 / カテゴリーの構築 / コミュニケーション / 戦術的思考 / 運動量 / 指示 / サッカーゴールキーパー / U-12年代 |
研究開始時の研究の概要 |
サッカーのゴールキーパー(GK)育成プログラムは技術,体力,戦術的アプローチがあるが,GK固有の「コーチング能力」の具体的な育成方針が十分に示されていない問題を抱えている.本研究では主に国内外のサッカー育成指導者(GKコーチ含)への面接調査と,各育成年代GKが試合中に展開する「指示」を実態調査し,逐語記録化した音声(指導者の語りやGKの指示)を手掛かりにテキストマイニング手法を用いて各育成年代GKの「コーチング」の実態と構造を分析する.また,それらの結果を基盤にU-12年代から段階的なGKの「コーチング能力」形成過程を解明し,戦術的思考能力の指導方針及び指導モデルを理論的・実践的に創出する.
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研究成果の概要 |
U-12ゴールキーパー(GK)の指示とGK好意度の関係では、GK好意度が高い選手ほど指示量が多く、指示の質に差はないことが明らかになった。GKの指示と年代差の関係では、U-11と比較してU-12は指示量が多かった。しかし、オン・プレー中の指示内容は年代間に差がなく、両群ともに「ボールに直接関与した選手に対する指示」が多かった。U-12GKの試合中の総移動距離と指示の関係では、攻守に関わる指示ともに中程度の正の相関が認められた。GK指導者を対象としたコーチング能力形成に関する面接調査では、コーチング能力形成には知覚・判断能力の向上や、GK指導の有無や指導の仕方が影響していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で主として採用した、サッカーゲーム映像とGKの音声を同期した分析素材をテキストマイニング分析するという研究手法は、他の質的スポーツ研究手法ではあまり確認できない特色ある分析方法であり、今後のスポーツ実践研究の一手法として示すことができた。また、本研究の成果は、GKの試合中のコーチング実態というGK指導現場にも新たな知見を提供し、サッカー指導の充実に役立つものと考えられた。また、本研究の波及効果として研究手法及び研究成果は、学校体育の球技種目や他のスポーツ指導の現場における戦術学習研究への応用や選手・指導者の言葉がけに関わる新たな知見を得られるものと期待できた。
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