研究課題/領域番号 |
19K19974
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 帝京平成大学 (2020-2021) 筑波大学 (2019) |
研究代表者 |
小峰 昇一 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 助教 (10839088)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 筋痛 / 筋損傷 / 運動負荷 / サプリメント / 酸化ストレス / スルフォラファン / Nrf2 / DOMS / 筋痛・筋損傷 / 炎症 / 遅発性筋痛 / 骨格筋損傷 |
研究開始時の研究の概要 |
骨格筋運動時に発生する酸化ストレスは,筋タンパク分解や疲労の蓄積を誘導するリスクが高まる.スルフォラファン(SFN)はNrf2を賦活化し,酸化ストレスに対する保護効果を有する物質である.申請者は動物実験において,SFN投与は運動負荷誘発性の酸化ストレスを抑止し,筋疲労と筋損傷を軽減することを見出した.しかしながら,ヒトにおいても同様の効果が出るかは未知である. これらを背景とし,ヒトにおける運動誘発性の筋痛・筋損傷の評価を運動直後から1日毎に行い,比較検討し,運動に対するSFNの効果を明らかにするものである.
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研究成果の概要 |
運動時には骨格筋内で酸化ストレスが生じる.スルフォラファン(SFN)は生体の酸化ストレス能を増大させる.しかしながら,ヒトがSFNを摂取した際に運動後の筋痛・筋損傷に及ぼす影響は未知であった. SFN摂取により,触診時筋痛と関節可動域の低下が有意に抑制された.また,筋損傷マーカー血清CK上昇が抑制される傾向が認められた.酸化ストレスマーカーである血清TBARSも,運動2日後に有意に低値を示した. 以上より,SFN摂取は運動誘発性の筋痛・筋損傷を抑制することが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この成果は,ヒトにおいて初めてスルフォラファン摂取が筋痛・筋損傷に与える影響を示したものとなった.アスリートにおけるパフォーマンス維持・向上に寄与するだけでなく,一般健常者の運動志向を高め,健康状態やQOLの向上をもたらす可能性があるだろう. また,本研究で用いたサプリメントの濃度は,十分に食事から摂取することが可能な濃度であり,生活に取り入れやすい.今後は食事由来の成分で解析することで,さらなる発展が期待される.
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