研究課題/領域番号 |
19K19981
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 北翔大学 |
研究代表者 |
黒田 裕太 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 准教授 (30784128)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 水分損失 / テニス / 2ndサービス / 実行機能 / 筋力 / 水分損失率 / 2ndサービス精度 |
研究開始時の研究の概要 |
脱水症状は,有酸素性および無酸素性の運動能力低下や環境温度の違いにより運動能力への影響が異なることが報告されている.体内の水分損失は,運動による体重変化や運動後の尿や血液を採取することにより把握することが可能である.それらの評価を用いた研究では,運動能力の低下を報告する研究に留まっており,競技特有のパフォーマンスに与える影響を報告した知見は乏しい. 本申請課題は,水分損失がテニス競技のサービス精度に与える影響およびパフォーマンス低下の要因を検討することを目的とし,対象者を無作為に抽出し,異なる環境温度において異なる脱水条件をクロスオーバー比較試験を実施する.
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研究実績の概要 |
本申請課題は,水分損失がテニス競技の2ndサービス精度に与える影響およびパフォーマンス低下の要因を検討することを目的としている.本申請課題から得られる成果は,テニス競技の試合中におけるサービス精度の維持や低下抑制に貢献するだけではなく,暑熱環境下で実施するスポーツ競技に脱水を防ぐコンディショニング戦略の重要性を提案することができる. 約3年間のコロナ禍において,①高温トレーニング室の使用許可が大学側から降りなかったこと,②被験者の確保が困難となったこと,また継続してデータを取得することができなかったこと,③実験再開時に以前の被験者が集まらなかったこと,などなかなか実験を実施できなかった.しかし,水分損失率が1)0%,2)1%および,3)2%の3条件において7名のデータは完全に収集できた.また,今回のデータでは,「水分損失がテニス競技の2ndサービス精度に与える影響およびパフォーマンス低下の要因」の解明をすることは,統計学的に難しいと予想している.そのため,今後も追加で研究を重ねて,さらなるデータの蓄積が必要となった. 研究成果のアウトプットは,「Association between perceived exertion and executive functions with serve accuracy among male university tennis players: A pilot study.」(Frontiers in psychology, 2018)の1編の論文を投稿し掲載された.現在は,さらに国際誌への投稿を目標に詳細な分析をしているところである. 研究課題は,研究データを少なくとも1つは,アウトプットできたが、新型コロナウイルスの影響により最終目標の到達には至らなかった。引き続き、今後も追加で研究を重ねて,データを取得していきたい.
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