研究課題/領域番号 |
19K19986
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 (2020-2023) 東京医科歯科大学 (2019) |
研究代表者 |
奈良岡 佑南 順天堂大学, 大学院医学研究科, 博士研究員 (50828522)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 月経随伴症状 / PMS / 生活習慣 / 女性アスリート / 月経痛 / 栄養素摂取量 / Female Athlete Triad / 月経異常 / 体脂肪率 / 筋肉量 / Leam Mass Index / 除脂肪体重 / 下肢筋肉量 / タンパク質摂取量 / 筋合成 / Lean Mass Index |
研究開始時の研究の概要 |
女性アスリートは、利用できるエネルギーの不足・無月経・骨粗しょう症といったFemale Athlete Triad(FAT)を発症することが多い。FATは、無理な食事制限や過度な運動により、摂取エネルギーを消費エネルギーが上回ることで起こる。これまでは、低体脂肪率が月経異常を引き起こすとされていたが、サッカー選手を対象にした我々の研究から、アスリートでは筋肉量の低下でも月経異常を引き起こす可能性が示唆された。しかし、全ての競技で同様の結果が得られるかは不明である。そこで本研究では、月経異常を起こさない体脂肪率と筋肉量の比を検討し、女性アスリートの健康管理と競技力向上に貢献することを目指す。
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研究実績の概要 |
近年、日本における女性の就業率は着実に上昇している。女性の約8割が月経痛や月経前症候群(PMS)を経験している。これらの症状は、女性のQOLや仕事の生産性を低下させ、経済的損失につながる。本年度は20歳から39歳の健康な日本人女性321人を対象としたこの横断研究を行い、月経痛を引き起こす可能性のある生活習慣関連因子や栄養摂取量を明らかにすることを目的とした。参加者は体組成測定、食事調査票(BDHQ)と月経状態、運動、睡眠、朝食摂取などの生活習慣アンケートに回答した。アンケート結果に基づき、参加者は月経痛の重さによって重いグループと軽いグループに分けられた。カイ二乗検定とウィルコクソンの符号順位和検定を用い、2群の月経痛の重症度を比較した。月経痛が重い群では、魚を含む動物性蛋白質、ビタミンD、ビタミンB12の摂取量が有意に低く(p<0.05)、朝食摂取頻度、入浴頻度も低かった(p<0.05)。また、PMS症状の発現率は、体重が重い群で有意に高かった(p<0.05)。この結果から、動物性タンパク質の摂取量の少なさに付随するビタミンや脂肪酸の不足、また、朝食や入浴の頻度が月経痛の重さと関連していることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた全ての測定を終えて、論文を執筆し、更なる解析を行なっている。
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今後の研究の推進方策 |
今後はPMSと生活習慣について解析を行う予定である。また、筋肉量や脂肪量、食品摂取状況と月経異常の関連について明らかにし、論文を執筆する。本課題で明らかとなった結果は女性アスリートのコンディショニングのためのエビデンスとして、普及させていく。
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