研究課題/領域番号 |
19K19987
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
笹川 慶 南山大学, 人文学部, 准教授 (70646851)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | フライングディスク / 運動学 / 姿勢 / 角速度 / フォアハンドスロー / 投動作 / ショートスロー / フォアハンド / スポーツバイオメカニクス / ディスク姿勢 / 安定性 |
研究開始時の研究の概要 |
フライングディスクを利き手側から投げ出すフォアハンドスローは、ディスクスポーツでよく使用される重要な基本技術のひとつである一方、初心者ばかりでなく競技経験の長い選手でも不得意とする者が多く、改善に非常に長い時間が費やされている。特に初心者の場合、ディスクは空中でその姿勢が安定せずにバタバタと揺れながら飛行し、距離が伸びずに落下する。しかし、改善のための科学的研究は見当たらない。本研究の目的は、ディスクのフォアハンドスローの熟練者と未熟練者の10mスローに着目し、両群におけるディスク姿勢の角速度を生成する体幹部および投てき腕の各関節運動の特徴を明らかにすることである。
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研究成果の概要 |
熟練者のフォアハンドショートパスによって投げ出されたディスクの姿勢は変化しない。しかし、初心者の場合ディスクの姿勢が安定せずすぐに落下してしまう。何故、未熟練者に限って大きな姿勢の変化が生じるのか、未熟練者のディスクの姿勢を安定させる方法については明らかになっていない。本研究はディスクのNose-up/down角速度を生成している投擲腕の各関節角速度を熟練者群と未熟練者群で比較した。その結果、リリース直前にさらに手掌を投方向に向けること、掌屈角速度を増加すること、および手に対してディスクを後方傾斜することが未熟練者群の投擲時のディスクNose-down角速度を減少させると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
初心者のフォアハンドショートスローにおける技術的な問題点をバイオメカニクスの観点から明らかにした本研究成果は初心者に対する新たな指導方法の構築や改善を可能にし、初心者のフォアハンドスローの習得をよりスムーズすることが期待される。また、これによってより多くの人がディスクスポーツに親しみやくすなり、身体を動かす楽しさの発見や再認識、生涯を通じたスポーツ活動への参加機会を増やすことにながると考えられる。
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