研究課題/領域番号 |
19K19997
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
田邉 智 近畿大学, 経営学部, 教授 (70435444)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
|
キーワード | 車いすテニス / チェアワーク / 加速 / 体幹 / ハンドリム / 操作性 / 力 |
研究開始時の研究の概要 |
車いすテニスで相手とボールを打ち合うには、チェアワークの上達はなくてはならない。特に、試合で勝つためには車いすを巧みに操作し、車いすを素早く動かすための技術を修得する必要がある。本研究では、科学的データに基づいて車いすテニス選手が車いすを効果的に加速させる身体関節運動と、そのメカニズムを明らかにする。今後、超高齢化社会にともない車いす利用者の増加が推察されるが、それにより車いすの操作性の向上が問題になってくる。本研究の成果を一般の車いすへ応用することで、車いす利用者が健常者のように自由に移動できるようになり、より快適に社会生活を送れるようになることが期待できる。
|
研究実績の概要 |
本研究では、「車いすテニス選手が車いすのハンドリムを押している時の力を定量化する」ことを目的のひとつとしてあげている。そのため、ハンドリムを押している時の力を測定するためのデバイス(センサー)の構築を目指していたが、当初、実験計画で使用予定であったセンサーが本研究の実験で適切でないことが分かった。そこで、また別のセンサーを探し出し、購入を進めていたが、今度は世界的な半導体不足の影響を受け、センサーが納品されず実験ができなかった。今年度に入り、ようやくセンサーが納品され、実験を予定していたが、被験者の都合で実験が延期となり、まだ実験ができていない。 また、本研究のもうひとつの目的である「車いすを素早く加速させている時の体幹および上肢関節運動の解明」については予定より遅れているものの進んでいる。車いすの速度はハンドリムをプッシュするたびに加速と減速を繰り返しながら増加するが、車いす速度の高かった選手ほど、そのピーク値は大きく、ピーク値が出現する付近で、高い肩の屈曲角速度および肘の伸展角速度が観察された。これらの結果から、高い車いす重心速度を得るには、肩の屈曲および肘の伸展角速度を高めることが重要であると考えられた。現在、これらのデータを論文にまとめており、近く投稿を予定している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
「研究実績の概要」でも述べたが、「車いすテニス選手が車いすのハンドリムを押している時の力を定量化する」ための実験ができていないため
|
今後の研究の推進方策 |
今年6月に実験を予定しており、実験が終わり次第、早急にデータを解析し、論文としてまとめる。
|