研究課題/領域番号 |
19K20001
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 山陽小野田市立山口東京理科大学 (2021-2022) 徳山工業高等専門学校 (2019-2020) |
研究代表者 |
宇野 直士 山陽小野田市立山口東京理科大学, 共通教育センター, 講師 (70713212)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ロービジョン / 視覚情報 / 触覚情報 / 歩行制御 / 眼疾患 / 移動支援 / 保有視機能 / 歩行支援 / 移動 / 網膜色素変性症 / 視覚障害 / 障害物回避 / ロービジョンケア / ガイド歩行 / 歩行 / 姿勢制御 |
研究開始時の研究の概要 |
ロービジョン者はモノやヒトに触れ、得られた触覚情報をフィードバックすることで立位バランスを保持し、歩幅や歩行速度を調節し安全な移動を企図する。これまで、若年者や高齢者、先天盲者を対象として、モノを介した触覚情報が姿勢動揺や歩行調整等の制御に寄与することが明らかにされている。一方で、保有視覚が異なるロービジョン者の触覚情報と姿勢・歩行制御の関係性は解明されていない。本研究は、保有視機能と立位制御の関係性を解明し、ヒトを介した触覚情報がロービジョン者の歩行制御に与える影響について検討する。そして得られた知見から、各保有視機能に応じた最適な歩行援助方略を提案する。
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研究成果の概要 |
ロービジョン者はモノやヒトに触れることで得られた触覚情報をフィードバックして立位バランスを保持し、歩幅や歩行速度を調節し安全な移動を企図する。本研究は保有視機能と立位・歩行制御の関係性や、ヒトを介した触覚情報がロービジョン者の歩行制御に与える影響について検証し、論文雑誌および学会での成果公表をおこなった。また、ガイド歩行する際の留意点に関して一般向けに情報共有をおこない、ロービジョン当事者からも研究成果に対する意見を得た。そして、一連の研究成果を基にして各保有視機能に応じた最適な歩行援助方略を提案し、歩行訓練士や眼科医への情報発信をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
健常者の立位制御・歩行機序のメカニズムは広く知られているが、ロービジョンにみられる視覚状態と立位・歩行機序の関係性は未だ解明されていない。そのため、本研究の成果は、ロービジョン者の視覚特性や感覚特性に基づいた移動ケアの実現に大きな可能性を与えた。また、視覚-触覚情報の観点からアプローチする点は、福祉工学分野で新たな試みであり、本研究成果がロービジョンケア分野に与えるインパクトは大きいと考える。
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