研究課題/領域番号 |
19K20008
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
笹代 純平 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツメディカルセンター, 専門職 (20758221)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | パラスポーツ / クロスカントリースキー / シットスキー / バイオメカニクス / 障がい者スポーツ / 肩甲骨 / ポーリング動作 / 電磁ゴニオメーター / スポーツ傷害予防 |
研究開始時の研究の概要 |
下肢や体幹に障がいのあるシットスキー選手の特徴として,上肢,特に肩関節に慢性的なスポーツ傷害が多いことが報告されており,これにはシットスキー選手のポーリング動作が影響している可能性がある.しかし,これまでにシットスキー選手のポーリング動作を分析した研究はいくつかあるが,スポーツ傷害との関連に着目した研究はない. 本研究では,肩関節・肩甲骨の精度の高い運動学的分析などのバイオメカニクス的手法によってシットスキー選手のスポーツ傷害のリスクとなりうる因子を明らかにする.本研究によって,シットスキー選手のスポーツ傷害予防のみならず,競技力向上のための効果的なトレーニング方法の提案が可能となる.
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研究成果の概要 |
下肢や体幹に障害のあるシットスキー選手の特徴として、肩関節に慢性的なスポーツ傷害が多いことが報告されており、これはシットスキー選手のポーリング動作が影響している可能性がある。しかし、これまでにシットスキー選手のポーリング動作をスポーツ傷害との関連に着目し分析した研究はない。 本研究では、健常者を対象とした立位と座位でのポーリング動作について、肩関節・肩甲骨の運動学的分析によって座位での肩甲上腕関節挙上角度の増大がシットスキー選手の肩痛の原因となりうることを明らかにした。次に実際のシットスキー選手に対して同様の分析を行い、適切なシットスキーの選択や調整が予防につながる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オリンピック・パラリンピックの自国開催を契機に、パラスポーツを通じた障がい者の社会参加が益々進むなか、スポーツを安全に行うための取り組みは健常スポーツと比べて大きく遅れている。本研究でシットスキー選手のポーリング動作の運動学的特徴を分析し肩関節痛との関連を調べたこと、また予防法の一端に言及できたことで、パラスポーツの発展だけでなく障がい者の健康増進にも寄与する可能性がある。
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