研究課題/領域番号 |
19K20009
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 名古屋学院大学 (2022) 筑波大学 (2020-2021) 茨城県立医療大学 (2019) |
研究代表者 |
鈴木 啓太 名古屋学院大学, スポーツ健康学部, 講師 (50780227)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 脳振盪 / 安全啓発プログラム / 傷害予防 / スポーツ |
研究開始時の研究の概要 |
スポーツにおける脳振盪に注目が集まっている。これまで,様々な競技種目で脳振盪発生の予防策が導入されてきたが,有用性の高い脳振盪予防策は確立されていないのが現状である。そこで,本研究では,スポーツ活動中に脳振盪の発生に繋がる動作やその状況を映像記録と外傷記録から明らかにする。そして,その結果を組み込んだ脳振盪を予防するための安全啓発プログラムをラグビーなど脳振盪の発生が多い競技種目毎に作成することを目指す。競技種目ごとに作成した安全啓発プログラムを導入し,導入前後で脳振盪に対する意識や脳振盪発生に関する危険予測能力の向上がみられるかを明らかにし,安全啓発プログラムの導入効果を検証する。
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研究成果の概要 |
スポーツにおける脳振盪に注目が集まっている。これまで、様々な競技種目で脳振盪発生の予防策が導入されてきたが、有用性の高い脳振盪予防策は確立されていないのが現状である。そこで、本研究では、脳振盪を予防するための安全啓発プログラムをラグビーといった脳振盪の発生が多い競技種目毎に作成することを目指した。新型コロナウイルス感染症の影響でラグビーに限定した安全啓発プログラムを作成した。本研究の結果から、安全啓発プログラム実施により、脳振盪の症状認識や発生しやすい状況といったラグビーに関する脳振盪を正しく理解させることができた。4週後も実施効果は維持されていたが、継続的な教育が重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、脳振盪を予防するための競技特有の安全啓発プログラムを開発することを目指し、競技によって脳振盪の発生しやすい状況を映像から明らかにした。その結果、ラグビーでは、コンタクトが発生するまでにボールを保持する相手選手に接近する局面が重要であることが明らかとなった。前述の結果を盛り込んだラグビー特有の安全啓発プログラムを開発し、実施前後で、期待される効果が得られた。本研究で得られた一連の研究成果は、脳振盪の発生が特に多いとされているラグビーにおいて、安全に競技に取り組む環境構築に貢献する重要な知見となる可能性が考えられる。
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