研究課題/領域番号 |
19K20013
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
片上 絵梨子 共立女子大学, 文芸学部, 准教授 (00808850)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | social support / self-growth / grid / resilience / coaching / ソーシャルサポート / アスリートの自己成長 / 間接的支援 / 心理的資質 / 自己成長力 / 自己教育力 / アスリートの自己成長力 / キャリア支援 / サポートガイドライン / ジュニア期・青年期アスリート |
研究開始時の研究の概要 |
ソーシャルサポートは,アスリートの問題対処や自信向上に寄与することが認められており,これまでソーシャルサポートを「与える」ことがアスリートに及ぼす即時的な影響については検討されている一方,サポート供与による長期的な影響は検討されておらず,スポーツにおけるソーシャルサポートの役割について包括的な理解は進んでいない現状がある.本研究の目的は,アスリートの自己成長力を「育てる」サポート行動の特徴をその獲得プロセスとともに明らかにし,アスリートを取り巻く他者(コーチ,保護者等)に向けた「アスリートの自己成長力養成サポートガイドライン(仮)」として公表することを目指す.
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、自己成長の概念を概観した上で、アスリートに必要な自己成長の要素とその特徴を明らかにし、自己成長力獲得に寄与する周囲の他者の支援的関わりを探索的に検討することであった。アスリートを対象に実施した調査のうち、「アスリートの自己成長に必要な認知的及び行動的特徴」の記述回答を分析した結果、アスリートの自己成長力は、先行研究で示された10要素に加えて、スポーツ特有の要素(規律遵守、感謝、競技への愛着、礼儀、謙虚)が含まれることが示唆された。また、スポーツ指導者を対象としたインタビュー調査より、アスリートの自己成長力獲得には周囲の他者による支援的態度や環境づくりが重要であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではアスリートに必要な自己成長の要素を明らかにし、自己成長力獲得に寄与する周囲の他者の支援的関わりを検討した。結果よりアスリートの自己成長に必要な15の要素が抽出され、その獲得を支える周囲の他者の支援的関わりについて事例を収集することが出来た。本研究で明らかになった自己成長力要素を指標としてアスリートの課題や強みを把握しつつ、指導や支援の一助とすることで、自己成長を目指して主体的に取り組むことが出来るアスリートの育成が可能になると考える。今後さらに事例収集を重ねて体系化させ、指導者や保護者を対象にアスリートの自己成長力獲得を促す支援的関わりについて情報提供していく予定である。
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