研究課題/領域番号 |
19K20033
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京成徳大学 (2021-2023) 法政大学 (2020) 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター (2019) |
研究代表者 |
佐々木 丈予 東京成徳大学, 応用心理学部, 助教 (40772554)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | プレッシャー / チョーキング / クラッチ / パフォーマンスの最適化 / あがり / メンタルトレーニング / 心理的プレッシャー / 運動パフォーマンス / コーピングスキル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、「パフォーマンスの悪化」のみを前提とせずに、心理的プレッシャーが運動パフォーマンスに影響を及ぼす過程に関する要因ならびに要因間の関係を明らかにすることである。先行研究では、パフォーマンスが悪化する「あがり」の解明やその対策に焦点が当てられてきた。しかしながら、競技現場ではプレッシャー下で期待以上の結果が得られることなどもあるため、パフォーマンス悪化のみを前提としない総合的な理解が必要である。その実現のために、本研究ではプレッシャーによりパフォーマンスが維持される場合や向上する場合についても説明できるモデルを質問紙調査と多変量解析によって作成することをねらいとしている。
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研究実績の概要 |
本研究課題では,心理的プレッシャー下におけるアスリートのパフォーマンスの特徴を明らかにすることを目的としている。プレッシャーの影響については、パフォーマンスの低下を伴う「あがり」が長らく注目されてきたが、本課題では、結果としてパフォーマンスが維持されることや、場合によっては向上する現象に焦点を当てて研究を行っている。本年度も、主に文献や学会参加による情報収集を継続した。その結果、プレッシャー下におけるパフォーマンス発揮を示す現象は「クラッチ"clutch"」と呼ばれ、主に欧米において尺度の作成や検証が進められていることがわかった。また、プレッシャー下のパフォーマンスにつながるアスリートの心理的要素として、メンタルタフネスが中心に据えられてきた中で、新たに「メンタルフィットネス」という心理的要素も注目されてきていることがわかった。これにより、研究成果をメンタルサポートに活用するための理論的枠組みを得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
文献や学会参加による情報収集は概ね完成し、本研究課題に関する研究やトピックについては精通することができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、情報収集の成果をもとに、アンケート調査を行う。そこで、これまでに「あがり」の要素とされてきたもののうち、パフォーマンスの維持や向上につながりうるものを明らかにする。
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