研究課題/領域番号 |
19K20058
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
新井 彩 同志社大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (90611319)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 歩容 / 美しさ / 印象評価 / 足関節底屈位 / 筋活動 / 足関節底屈 / 長期的適応 / 筋腱形態 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトの歩容は,長年の生活様式や環境,状況,特異的なトレーニング等の影響が積み重なって形として現れる.本研究では,特徴的な足関節底屈位を長期間継続した者がその状況に適応した結果として現れる動作や筋や腱の形態的,機能的特徴を明らかにする.歩行は,足関節底屈が最終的な力の伝達の要となる動作であり,通常は背屈位で接地しキック時に底屈していくが,つま先立ちやハイヒール靴では底屈位で接地する.これらの足関節底屈位に制限されることによる副作用的適応とその補償的適応を動作および形態,機能的要因から明らかにし,健康被害を予防し美しく歩くことに果たす役割を解明することを目的とする.
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研究成果の概要 |
本研究では,美しい歩容と美しさを求めた足関節底屈位に対する適応とその補償,これらの特長と副作用的側面とを調査および実験的に明らかにすることを目的とした.まず,歩容がより美しいを評価された歩行の歩行パラメータを明らかにした.足関節底屈位を強いる踵部の高いシューズを履くことは,一定程度身長や脚長を割り増しして見せる効果があるが,これらの効果と美しいと評価される歩容の要因は一致しなかったことや,補償的な動作や筋活動が,健康被害を引き起こす可能性を示唆するものであったことが本研究の興味深い点であった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,歩行動作について一般的視点で美しいと評価される一定の尺度が示されたことで,日常生活動作における振る舞いを向上させるひとつの視点を得た.また,美しさを求めて履いたハイヒール靴での歩行動作が,足関節の底屈(つま先立ち)を強いた状態になることによって,一部の筋が歩行動作に機能しないこと,またそれを補償するような動作や筋活動が示された.その動作は長期的に動きとして定着してしまう可能性があることが示唆され,健康被害の予防的観点を検討する有益な知見が得られた.
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