研究課題/領域番号 |
19K20072
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
大高 千明 奈良女子大学, 工学系, 専任講師 (00783929)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 力の抜き / グレーディング / 筋出力調節 / 運動制御 / バイオメカニクス / 近赤外線分光法 / 筋活動 / NIRS |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、身体を巧みにコントロールする能力としての「グレーディング能力(筋出力調節能力)」の重要な一端を担う、「力を抜く」調節に関する動作・神経メカニズムを解明することである。 バイオメカニクス的手法および神経科学的手法を統合的に用い、張力、筋活動、脳血流動態を指標とし、等尺性力発揮動作によるグレーディング課題による実験を行う。複数の変化量に対する調節過程に着目し、正確に「力を抜く」調節の難しさが、「どのくらいの変化をさせた際に、いかなる要因によって引き起こされているのか」について「力を入れる」調節との比較から検証する。
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研究成果の概要 |
身体を巧みにコントロールすることは、さまざまな動作を意図したとおりに遂行する上での基礎的な要素であることから、「グレーディング能力(筋出力調節能力)」の一端を担う「力を抜く」調節の難しさを解明することは非常に重要である。バイオメカニクス的手法と近赤外線分光法を用いた神経科学的手法を統合し、随意的な筋出力の「力を入れる」調節と「力を抜く」調節におけるパフォーマンス特性と調節方略の比較から、動作・神経メカニズムを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「力を抜く」調節の難しさについて、どのくらいの変化をさせた際に、いかなる要因によって引き起こされているのかは、不明瞭な点が多く残されている。本研究における学術的意義としては、調節前の状態がパフォーマンスに及ぼす影響について、パフォーマンスと神経活動特性の関係性を評価したことから、「力を抜く」調節の動作・神経メカニズムの一端を明らかにすることができた点である。 社会的意義としては、目的に応じて身体を調節する能力について、将来的には発達過程・加齢変化・可塑的変化を提供し、子どもから大人まで汎用できる新たな評価法を確立できる可能性が示された。
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