研究課題/領域番号 |
19K20074
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 大阪市立大学 (2021) 獨協医科大学 (2020) 福島県立医科大学 (2019) |
研究代表者 |
瀬戸川 将 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 特任助教 (30760508)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 大脳基底核 / 線条体 / 手続き記憶 / 知覚運動学習 / スキル / スポーツ科学 / 学習 / 手続き学習 / 運動スキル / 認知スキル |
研究開始時の研究の概要 |
体育・スポーツで“動作”を熟達するためには、外部の感覚情報に対して適切な行動を選択し、動作を実行できるようになる必要がある。この知覚運動学習には、大脳基底核における線条体が重要な役割を果たす。申請者は、これまでの研究において独自に確立した全脳神経活動の網羅的マッピング技術により、知覚運動学習中の背側線条体の神経活動がダイナミックに変化することを明らかにしてきた。本研究では、知覚運動学習中の習熟度に応じて変化する線条体領域の機能的な役割と情報処理のメカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
我々は、先行研究にて知覚運動学習中に前部線条体と後部線条体が関与することを見出した。本研究では、薬理学的実験により、小動物脳機能イメージング法により特定した前部・後部線条体と知覚運動に対する学習機能の間に因果関係があることを明らかにした。更に、大規模神経活動記録法を用いて学習中における線条体2領域の情報処理の違いを調べ、前部線条体では行動結果を表象するニューロンタイプが多く存在し、後部線条体では刺激-反応応答に関わる情報を持つニューロンタイプの割合が学習に応じて増加することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究では、線条体の前方部における可塑性が知覚運動学習において重要な役割を果たしていると考えられてきた。一方、本研究では、線条体の前部と後部が知覚運動学習の異なる学習段階において機能することが重要であることを新たに発見した。この成果は、大脳基底核における学習メカニズムの更なる理解に貢献する。
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