研究課題/領域番号 |
19K20087
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 金城大学 |
研究代表者 |
小島 聖 金城大学, 医療健康学部, 教授 (30454242)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 足趾 / 靴 / 教育 / 浮き趾 / 扁平足 / 運動 / 足部形態 / 活動量 / 幼児 / 靴教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、足の発育を促進させるための足趾の運動を実践し、足の形態学的変化からその効果を検証する。また、適切な靴選びや履き方、適合判定が修得できる教育プログラムを構築する。これらから、足の発育を促進させる運動の科学的根拠を明らかにし、適切な靴選びや履き方が習得できる靴教育の定着化を実施する予定である。
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研究実績の概要 |
本研究課題では、幼児における足の発育を促進させるための足趾運動プログラムの開発と、靴の選び方や履き方の教育プログラムを開発することを目的としている。具体的には、足の発育に効果的な足趾の運動プログラムを実践してその効果を検証すること、適切な靴を選ぶ方法や履き方を教授し靴の適合判定が可能となる教育プログラムを開発することである。 2023年度は、前年度と同様に当初の計画より実施施設を限定、対象者数を削減、実施方法の変更をして実施することとなった。経年調査を実施する施設数は規模を縮小し、足趾運動プログラムの介入は十分な実施回数が確保できないこと、効果検証までの期間が少ないことなどにより、すべての実施施設で延期することとなった。経年調査が実施できた施設では、足部形態の調査、適切な靴の選び方、適切な履き方などの教育プログラムを継続して実施した。足部形態の調査結果と、適切な大きさの靴を履く影響については、対象者や保護者、教育関係者に結果を還元した。介入効果の検証については、コロナ禍の影響により実施できなかったため、屋内外で使用する靴の適合化による影響を検討した。 上記の教育プログラムの効果としては、子ども同士の相互教育が靴教育を習慣化させる重要な役割を担っていることに加え、時間をかけて確実に着脱する習慣を幼児期に獲得しておく必要性が示唆された。また、適切な大きさの靴を適切に着脱する習慣を獲得するためには、保護者の教育も重要であると考えられた。今年度の研究成果については、学会報告および論文投稿を行を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度もコロナ禍の影響を受けており、経年調査や教育プログラムの実施は当初の計画よりも規模を縮小して実施せざるを得なかった。当初予定していた運動介入は、実施が困難な状況であり、靴教育のみの実施となった。靴教育の効果検証や経年調査は施設数の縮小化はあるものの継続して実施できた。研究計画全体から勘案し、当初の計画よりも進捗状況は遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、前年度までに実施した調査や靴教育の実践を修正して実施する必要がある。実施施設は当初の予定数まで回復させることは困難であると思われるが、これまで継続している施設で経年調査と靴教育の効果検証を行う。 適切な靴選びや履き方指導の講座については、保護者や教育関係者、地域住民を対象とした講座を開講する予定であり、動画教材も地域住民に公表する予定である。 また、これまで通り、研究成果は学会報告および論文化を行う予定である。コロナ禍の影響が完全になくなるわけではないと思われるが、県知事の要請や所属機関、実施施設の感染対策、安全管理体制を踏まえ、調査方法および介入実践環境の見直し等を行いつつ、安全かつ質の高い研究成果が得られるよう修正しながら実施する予定である。
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