研究課題/領域番号 |
19K20090
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 東海学園大学 |
研究代表者 |
丸山 裕司 東海学園大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70587930)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 高齢者 / 運動 / 映像 / 体力 / 脳血流 / 男性 / 離島 / 運動プログラム / 認知機能 / NIRS / ご当地体操 / 筋力トレーニング / 運動機能 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、離島の高齢化率、要介護率は顕著である。離島の高齢者は単身世帯が多く、農作業従事者の地域参加や外出頻度が低い傾向にある。サロン活動の存続も困難な状況にあることから、高齢者の身体機能及び認知機能の更なる低下を招く恐れがある。そこで、本研究は、離島在住高齢者を対象に自宅でも行える映像による運動プログラムを開発することを目的とする。加えて、同プログラムに参加しない高齢者群と比較し、その有効性について身体機能・認知機能の両観点を中心に評価する。研究の展開として、1年目は実態調査及び脳活性化運動プログラムの作成、2年目は同プログラムの実施及び効果判定、3年目は検証を行い、成果発表、普及を図る。
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研究成果の概要 |
離島在住高齢者を対象に映像による運動プログラムの効果検証を行った。運動内容は、ご当地体操と自重負荷筋力トレーニングであった。運動群に運動プログラムが収録されたDVDを配付して自宅で2ヶ月間実践してもらった。効果判定項目は、体力測定、質問紙調査、機能的近赤外線分析法:NIRSであった。対照群は、測定のみ参加した。体力測定の結果、両群とも介入前後の10m障害物歩行の平均値は、統計的に有意な差が示された。運動介入による十分な成果は認められなかったが、高齢者が自宅で運動実践できるといった取り組みは、遠隔地の運動介入方法のモデルの一つになりうると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
映像による運動介入の検証は行われているが、離島に在住する男性高齢者を対象にしたものは見当たらない。また、離島において効果判定に脳血流変化を用いた研究も行われていない。本研究の結果から、自立した生活を送る高齢者を対象とした場合、シングルタスクよりも軽強度の運動をしながらのデュアルタスクの方が、脳血流変化が大きいことが明らかとなった。自立高齢者を対象とした認知症予防のための運動プログラムに反映させることが可能となる。今後は、各専門家と連携した共同研究を進めていく必要がある。
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