研究課題/領域番号 |
19K20119
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
石坂 朱里 兵庫県立大学, 環境人間学部, 助教 (30724463)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | フラボノイド / 乳汁 / 薬物代謝 / ビリルビン / マウス / 乳児 / ケルセチン / 質量分析 / 乳児期 / ラット / 黄疸 |
研究開始時の研究の概要 |
フラボノイドは野菜や果物に幅広く含まれており、乳児期にも母乳を介して摂取していると考えられる。本研究では、フラボノイドが薬物代謝酵素を活性化することで、新生児黄疸(ビリルビン代謝不全)の予防に寄与すると想定し、酵素活性を調節するフラボノイドを明らかにするとともに、乳児期のフラボノイド摂取量と薬物代謝酵素活性との関連について、培養細胞および実験動物を用いて究明する。
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研究成果の概要 |
フラボノイドは野菜や果物から日常的にヒトが摂取している食品成分である。妊娠・授乳期において母親が摂取したフラボノイドは子へ移行すると想定されたため、本研究では、その移行量や生理作用について究明した。フラボノイドの1種であるケルセチンを授乳期のマウスに摂取させたところ、乳汁からケルセチンとその代謝物が検出された。この乳汁を摂取した仔マウスの血液からもケルセチンとその代謝物が検出された。以上から、フラボノイドは乳汁を介して乳児に移行することが初めて明らかとなり、乳児生体内で生理活性を発現する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フラボノイドの生体利用性や生理活性に関しては、すでに膨大なデータの蓄積があるが、乳汁中のフラボノイドについてはほとんど情報がなく、乳児への移行量や生理作用についても不明であった。本研究では、フラボノイドを摂取したマウスの乳汁にフラボノイドが存在することおよび乳仔マウスにフラボノイドが移行していることを初めて明らかにした。今後、フラボノイドの種類、投与量および投与期間を変更して詳細な解析を行うことで、フラボノイドの機能性について新たな知見が得られる可能性がある。将来的にフラボノイドの重要性が提唱できれば、野菜や果物の積極的な摂取の更なる推奨や、人工乳へのフラボノイド添加等の波及効果も期待される。
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