研究課題/領域番号 |
19K20121
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
山 佳織 北海道科学大学, 薬学部, 講師 (60780559)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 神経細胞保護 / 認知症 / Sirt1 / Nrf2 / 抗酸化作用 / 酸化ストレス / シアニジン-3-グルコシド / 神経細胞保護作用 / 神経保護作用 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症の患者数は年々増加しています。しかし現在の薬物治療では、認知機能低下などの症状の改善は難しく、進行の抑制に留まっています。そのため、低下した認知機能の改善方法や低下予防法の開発の必要性がより一層高まっています。 本研究で用いるシアニジン-3-グルコシド(C3G)は、黒豆やベリー系果実、ブドウなどの食品に多く含まれています。食品成分であることから創薬という観点において、細胞や生体毒性を示す可能性は低いと考えられ、日常的に摂取することが可能な身近な成分です。本研究では、C3Gが神経保護作用を増強する可能性があるか検討することにより、認知機能の改善や低下予防に役立つ薬物療法開発を目指します。
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研究実績の概要 |
上市されている既存の認知症治療薬では、認知症の完治は望めない現状がある。世界的にも認知症患者数は年々増加し、認知機能改善薬や予防方法の開発が望まれている。そこで本研究では、認知機能改善効果や予防方法の開発の足掛かりとなることを期待して、ヒト中枢神経細胞を用いた、神経細胞の増殖や酸化ストレスに対する保護作用を有する機能性物質の探索及びそのメカニズムの検討を行った。前年度までに食品成分であるシアニジン‐3‐グルコシド(C3G)が抗老化因子であるSirt1の発現量の増加及び活性化、ならびに酸化ストレスが誘導する複数の形態の神経細胞障害を抑制することを明らかにした。また、抗酸化因子であるスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)やカタラーゼ(CAT)の発現量を増加させることも明らかにしている。当該年度は、これらの発現を制御するとされている酸化ストレス応答因子であるNrf2の発現量の増加および活性化、さらにはNrf2ノックダウン細胞におけるC3Gの酸化ストレス誘導細胞障害に対する細胞保護作用の減弱を明らかにしている。これらの結果から、C3GはNrf2を増加及び活性化し、Sirt1の活性化やSOD及びCATを増加させ、酸化ストレス誘導細胞障害を抑制することにより、神経細胞を酸化ストレスから保護することが示唆される。
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