研究課題/領域番号 |
19K20125
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
進藤 大典 日本大学, 薬学部, 准教授 (80748096)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Ucp3 KOマウス / 幼若齢期運動 / 体重量 / エネルギー消費量 / 呼吸商 / Ucp KOマウス / 肥満児 / 運動 / 骨格筋 / UCP3 / エピジェネティクス |
研究開始時の研究の概要 |
近年の急速な肥満児増加原因あるいは体重のセットポイント現象発現を解明するために本研究を立案した。申請者は、Ucp3欠損マウスを用いてヒト中高年齢相当期までの糖・脂質代謝指標や脂肪細胞サイズ変化に及ぼす幼若齢~青年期相当期の運動および給餌制限の影響を比較・検討する。さらに、これらの知見を基に骨格筋UCP3の役割やエネルギー代謝制御機構を明らかにすることで体重のセットポイント現象発現メカニズムを解明する。
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研究成果の概要 |
Ucp3欠損(KO)マウスを用いて、ヒト中高年齢相当期までの体重量およびエネルギー消費量に及ぼす幼若齢~青年期相当期の運動の影響を検討した。5~17週齢まで回転ケージを用いた自発運動を行い、その後29週齢まで自由摂食、安静を維持させたWTおよびKOマウス幼若齢期運動群、5~29週齢まで安静維持させた安静維持群に分けた。 体重量に関しては、WTマウス幼若齢期運動群は運動中止後、安静維持させても安静維持群に比較して有意な低値が持続した。WTマウス安静維持群のエネルギー消費量がKOマウス安静維持群に比べて有意な高値を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から、体重のセットポイント低下ならびにエネルギー代謝亢進にUCP3が関与している可能性が示された。また、ヒト幼若齢期相当期間の運動によって、運動介入解除後の自由摂食・安静維持下でも体重増加が抑制された。 これらは、小児から青年期にかけての運動の重要性を示す科学的エビデンスであり、啓発活動をするうえで大変有益な結果である。
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