研究課題/領域番号 |
19K20126
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
高橋 将記 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 准教授 (30711189)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 体内時計 / 糖代謝 / クロノタイプ / 時計遺伝子 / 加齢 / 時間栄養学 / 糖尿病 / 概日リズム / 耐糖能異常 / 社会的時差ボケ |
研究開始時の研究の概要 |
生活習慣病予防に個々人の体内時計を考慮した食事内容や食事タイミングを考える時間栄養学的視点が必要となる。多様な生活様式や社会生活を求められる中で、各個人の生体リズム・体内時計に基づく食事内容や食事時刻を検討することは重要と考えられる。本研究課題では、1)各個人の体内時計(朝型・夜型などのクロノタイプ、社会的時差ボケ、時計遺伝子発現リズム)を評価し、異なる食事タイミングにおける糖・脂質代謝との関連性を検討し、2)糖尿病リスクの高い対象者あるいは耐糖能異常者への臨床応用の可能性を明らかにする。これらの検証により、個々人の体内時計制御に基づくオーダーメイド型の食事内容の提案と臨床応用を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、クロノタイプ(朝型・夜型)、社会的時差ボケ、時計遺伝子発現リズムの3つの生体リズムと食後代謝の関連を検討した。また、若齢者と高齢者で食事タイミングと生体リズムの関連を検討し、加齢に伴う生体リズムとその食事タイミングの関連を調査した。本研究の主な結果は、食後代謝を中心とした生体反応に個々人のクロノタイプや生体リズムを考慮する重要性を示しており、今後の体内時計に着目したオーダーメイド型の食生活の提案に向けてのエビデンスを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多様な社会生活や生活習慣が混在する現代社会において、個々人の生体リズムや生活リズムに合わせた生活習慣を考える重要性が高まっている。またシフトワーカーや夜勤勤務者、あるいは社会的時差ボケ(体内時計と生活時間のずれ)傾向のヒトなど生活習慣病リスクが高いヒトに対して個々人の生活リズムに合わせた食事内容を考える検討はなされていない。本研究課題では、朝型・夜型、社会的時差ボケの有無、時計遺伝子発現リズムの良・不良の3つの観点から生体リズムを評価し、糖尿病発症のリスク因子である食後代謝との関連を示した点が学術的かつ社会的意義があると考えられる。
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