研究課題/領域番号 |
19K20131
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 第一薬科大学 |
研究代表者 |
古賀 貴之 第一薬科大学, 薬学部, 講師 (80733279)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | アレルギー性接触皮膚炎 / メチオニン / ジメチルグリシン / Selenbp1 / Bhmt / アレルギー性皮膚炎 / アミノ酸 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、アミノ酸の一種であるメチオニンのアレルギー性皮膚炎症状の軽減効果について、メチオニンによって皮膚炎症状が軽減されるマウスの種類と軽減されないマウスの種類があることを見出しています。さらに、このマウスの種類による軽減作用の違いにSelenbp1というタンパク質が関与する可能性も見出しています。そこで、本研究ではSelenbp1欠損マウスを用いて、①どのようにしてSelenbp1がメチオニンの皮膚炎軽減作用に寄与するか、さらには、②どのようにしてSelenbp1に関するマウスの種類による違いが生じるのかを解明することで、Selenbp1に着目した新規皮膚炎治療戦略の創成を目指します。
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研究成果の概要 |
飲料水にメチオニンを添加することで、アレルギー性接触皮膚炎の症状が軽減されることを見出しました。しかし、その作用の強弱は使用するマウスの系統よって差があり、その系統差の原因として、メチオニン代謝産物であるジメチルグリシンの産生の多寡が影響することを見出しました。さらに、Selenbp1というタンパク質の多寡がこのジメチルグリシン産生に関係することを明らかにしました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果より、必須アミノ酸の一つであるメチオニンがアレルギー性皮膚炎症状を軽減したことから、日ごろの食事によってアレルギー性皮膚炎は軽減可能であることが考えられます。しかし、実際にはメチオニンを日ごろ摂取しているにも関わらずアレルギー性皮膚炎に悩まされている方も多数おられ、この食事を介したアレルギー性皮膚炎の軽減法は十分に発揮できていないことが推察されます。そのため、その軽減法を調節する何らかの因子も考慮する必要があります。この点において、Selenbp1が調節する因子として見いだされたことは新規軽減法の確立の礎となることが期待されます。
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