研究課題/領域番号 |
19K20140
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
吉田 司 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 身体活動研究部, 研究員 (20822175)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 骨格筋 / インピーダンス / 生体電気インピーダンス / 生体電気インピーダンス分光法(BIS) |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトは老化によって筋量と筋力がともに低下するが、その低下率は筋量よりも筋力の方が大きい。その理由の一つとして、筋の質が変化していること挙げられる。 ヒトの身体に電流を流すと筋細胞の膜がコンデンサとして働くことが知られている。そのコンデンサ特性を示すデータはこれまでの研究で着目されてこなかったが、申請者は予備実験を通して、筋の細胞膜のコンデンサ特性が、筋の質を反映しているという仮説を立てた。本研究では、コンデンサ特性と、様々な身体機能との関連性を明らかにすることで、仮説を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究は、生体電気インピーダンス法の応用法の一つである分光法を用いて、骨格筋の細胞膜のコンデンサ特性を検証するものである。分光法はその測定手法の特性上データ量が膨大になる。本研究課題を通して開発に取り組んだデータ処理プログラムを用いてデータを処理し解析したところ、コンデンサ特性を示すと考えられる電気パラメータといくつかの身体機能指標との間に有意な相関関係が認められた。コンデンサ特性は骨格筋の質を反映している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢期の筋機能の低下は、骨格筋量の低下のみではなく骨格筋の質の低下も影響していると考えられている。生体電気インピーダンス法(BIA)やその応用法は、骨格筋の量も質も評価できるツールとして注目されている。本研究課題では特定の電気パラメータが骨格筋の質を評価できる可能性を示唆する結果を得た。多くのBIA測定器は小型で軽量であり、様々な施設での健康づくりや介護予防プログラムを作成・検証するための事前・事後評価などでの利用が期待される。
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